VIDEO
ヤバい、この歌が脳裏から離れなくなってる。
色々書いてきたが、ここで「例外」となるゲームを挙げよう。アリアンロッド だ。特に「エリンディル東方ガイド」に基づく東方エリアにおいては「食事」を特色とする「チューシ」と呼ばれるクラスが存在するため、食事が「データ的に意味のある存在」となっている。
元々、東方ガイドが未適用の環境にあっても、アリアンロッド は敵が食料をドロップする、しかもその食料を食べるとデータ的に意味がある(回復アイテム扱い)ゲームであり、逆に回復アイテムとしての効果を求めないのであれば、ルール的には食事する必要がないゲームである。これはアリアンロッド が「MMORPG 」をモチーフにするゲームだからだ。MMORPG においては、食料を食べないと飢餓状態になるというより、食料を食べるとボーナス効果がつく、というゲームの方が多いと思われる。これを踏襲しているのだ。
この辺りがあるせいか、驚いたことにアリアンロッド ・リプレイ・レジェンドにおいては、東方が舞台でないにも関わらず「焼肉パーティ」をしているシーンがあり、しかも口絵のイラストでは「箸」を使って食事をしているのである。これは恐らく、エリンディルでは西方と東方で交流があるからなのだろう。
食事がルール上の効果を持つ、という特色のあるせいか、東方を舞台にしたアリアンロッド ・リプレイ・ブレイド シリーズでは食事シーンどころか「食」そのものをテーマにしたエピソードすら存在する。これまで挙げてきたファンタジー TRPG とはちょっと異質な存在である。どうしても「食事」をテーマにセッションをやりたいなら、ある意味一番向いているゲームかもしれない。
同じFEARのファンタジー TRPG でありながら、アリアンロッド の対極に位置するといえるのがアルシャード だ。こちらはなんと、ルールブックに食料の存在すら書かれていない。アルシャード はPCのみならず一般住民の衣類や住居のビジュアルイメージまで存在するゲームなので、衣食住のうち食にだけ全く触れていないのは少々違和感がある。やはり、論議 を呼ぶ可能性のある題材について、意図的にこうしたのだ、と考える方が自然だろう。
言い方を変えれば「すべてGM にお任せする。好きにしてよい」ということだ。何しろ、ファンタジー でありながら多国籍企業 まで存在するゲームだ。我々の知るどんな食事が登場しても不自然ではない。
また、ブレイド オブアルカナのハイデルランドにおける食事については、サプリメント ・ロードオブグローリーに書かれているというのは前にも書いたとおりである。