誕生&卒業

 昨日の日記の続き。「アイドルが出演する作品としてのアニメ作品は成立するか?」

 私が一番好きなのはこれだ。

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 この作品は「誕生 Debut」というゲームに登場する3人のアイドルがドラマに出演しているという設定のアニメだ。2話あるのだが、登場人物の設定も役どころもまったく違う話になっている。
 昨日の話にあった「出演しているドラマとアイドル育成としてのゲームを橋渡しするための、舞台裏的なエピソード」は、OPテーマが流れている間NG集みたいな形でバックに流れている。

 元々「誕生 Debut」そのものがアイドルマスターと同じテーマの作品であるということもあるが、冒頭の条件に合致する作品では、これの2話目が最高の出来だと思う。ただ、今探すのは大変そうだ。


あらすじ(2話目のみ)

 伊東亜紀、田中久美藤村さおりは小学校の頃からの友達同士。さおりはある日、10年前に小学校の校庭にタイムカプセルを埋めたことを思い出し、二人を誘って掘り出してみる。
 するとそこには、3人が入れた箱の他に、4つ目の箱が…。10年前、いったい何があったのか? さおりの前に現れる謎めいた少女はいったい誰なのか?(*)


 なお、2話目の謎の少女は1話目ではただのファーストフード屋の店員だったり、親友のはずの3人が1話目では面識すらなかったりするので、これが作中劇であることはすぐにわかる。


 誕生が成功例だとすれば、失敗…というか、どうしてこうなったのかわからないのがこの作品。

卒業/聖羅V イメージヴォーカ

卒業/聖羅V イメージヴォーカ


 映像作品のリンクはどうしても見つからなかったのでサントラで。
 原作となるゲームとしては前の「誕生」よりこちらの「卒業」が先で、育成シミュレーションというコンセプトが同じ、原画も同じと、兄弟のような作品だ。
 実際、「卒業」の最初のOVA2巻は、なかなか出来がいい。「卒業」というテーマに「卒業後の進路」「卒業旅行」の話を当ててきたのも、ひねりはないけどストレートでわかりやすいと思う。


 それが、どうしてOVAの3、4巻がロボット物になるのだろうかw(一応断っておくとゼノグラシアの話ではなく、ちゃんと「卒業」のOVAの話である)
 
 なぜか舞台は江戸(っぽいサムシング。電話があったり主人公たちが改造制服を着ていたりするのでよくわからない)。
 主人公の5人は謎の仕置き人?で聖羅ヴィクトリーという巨大ロボットに乗って戦うという設定だ。いやもう、これを初めて見た時の脱力感といったら、ゼノグラシアの比じゃないw
 実は、アイドルマスターでロボットアニメと言われて最初に連想したのが聖羅Vだった。それに比べれば、ゼノグラシアは悪ふざけじゃなく、ちゃんと真面目に作ってあると思う。だからこそ前回の日記のような評価になるわけだけど…。


 個人的には、アイドルマスターをアニメ化するならセンチメンタルジャーニーのように「アイドル1人につき1話、プロデューサーは登場せず、主人公はアイドル自身。アイドルを目指すまでの物語」が一番見てみたいかな…。

 ロボットアニメはもういいデスw

(*)ネットであらすじを探したのですが見つからなかったため、フォントはイタリック体ですがこのあらすじは引用ではありません。