さて、それはそれとして、私は実家を出る時ほとんどの本を処分してしまったのだけど、ちょっとだけ処分しそびれた本がある。実家に戻って手持ち無沙汰になった時、それらの本を再読するのが楽しい。
で、今回実家で読んでいたのがこれ。
- 作者: 築地俊彦,駒都えーじ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2001/12
- メディア: 文庫
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もし、私が人に「一番スタンダードなライトノベルを挙げてみて」と言われたら、5番目までに必ず出てくる作品だ。
実家に置いてきたことからもわかるように、特にお勧めだとか、感動するとか、凄いどんでん返しがあるとか、印象に残るとか、テーマが素晴らしいとか、そういう作品ではない。
ただ、読んでると安心できる作品なのだ。
理由を考えてみたが、多分次のような理由だと思う。
・長い(短編だけで17冊ある)。だから先を楽しみにして読める。読み返していても飽きづらい。
・登場人物の性格が途中で豹変したり、コミカルな短編とシリアスな長編で性格が違ったりしない(まぶらほの場合、短編の方で物語が進行するという変わった構成になっている)。
・イラストが見てて綺麗(「はいてない」でその筋では有名な駒都えーじさん)。
・文体が安定している上にすっきりしてて読みやすく、くどくない。
・お約束な話が多く、設定がわかりやすいので、読んでて気疲れしない。
ざっと挙げるとこんな感じか。
ちなみに中身はよくある学園もののハーレム話で主人公は優柔不断という、絵に描いたようなライトノベルのステロタイプだけど、ヒロインの夕菜の焼きもちがすごくて、私はむしろ「うる星やつら」を連想した。
で、思わず懐かしさも手伝って、読んでいなかった最新の巻数巻を衝動買いしてしまった。