- 作者: 井上純弌,ファーイーストアミューズメントリサーチ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2000/08
- メディア: 単行本
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昨日のエントリの続き。
私は元々天羅万象というゲームがそれほど好きではなかった。日本の戦国時代とサイバーパンクを合わせたような、なんというか、ごった煮のような世界設定がどうも性に合わなかったからだ。…今の自分を思うと考えられない話だけどw
それがある時、セッション仲間の一人が「和風のRPGをやりたい」と言い出した。当時和風のTRPGというとほとんど選択肢がなく、仕方なく本棚から引っ張り出したのが「天羅万象」だった。ところが…いったんやり始めたら止まらないというか、感性が合ったのかすっかりハマってしまった。
「天羅万象」の最大の特徴は「業システム」というルールにある。これは今はかなり変更されているので「旧・業システム」とでも呼ぶべきかもしれない。
それまでのTRPGは、キャラクターの性格設定に関するルールがあっても、たいていは「君のPCは○○という性格をしている。その性格に反する行動を取った場合はペナルティで××」というものだった。つまり、行動を制限する形だ。GURPSがその代表格といえるだろう。
ところが天羅万象は「因縁」と呼ばれるPCの性格・行動指針に反する行動を取っても、いかなるペナルティもない。そうではなく、「因縁に沿った行動をするとボーナスがもらえる」というルールだ。
人間不思議なもので「○○をしてはダメ」と言われるとやる気がなくなるが「○○をしたらボーナスをあげよう」と言われると張り切る。
そんなわけで、プレイヤーは一生懸命、因縁に沿ったカッコいいロールプレイをするにはどうすればいいか頭を捻り、場面を盛り上げてくれる。
…だが、ここで終わらないのが「旧・業システム」の恐ろしいところだ。