アイドルの奇妙なスタンドバトル


 アイマスジョジョ、両方大好物です。

 765プロのアイドルたちが「ジョジョの奇妙な冒険」にハマり、ジョジョを題材にした仮想ゲームのテストプレイでスタンドバトルを繰り広げるという設定のアイマスノベル。仮想空間なのでアイドルが残酷な殺され方をしても安心(?)だ。
 しかし敵にも味方にも全部能力がバレている(誰がどのスタンドを持っているかはわからない)ってメチャクチャ怖い勝負だな。小鳥さんと春香のスタンドが激ヤバすぎるw










(以下、最新話の5話まで鑑賞した人向け)

 秋月 律子:ヘヴンズ・ドアー(リタイア)

 双海 真美:ティナー・サックス(リタイア)

 星井 美希:グレイトフルデッド(リタイア)

 水瀬 伊織:ハングドマン(リタイア)

 四条 貴音:ハーミットパープル

 如月 千早:ソフト・マシーン

 菊地  真:ダイバー・ダウン

 萩原 雪歩:アクトン・ベイビー

 我那覇 響:スカイハイ

 高槻やよい:ザ・ハンド

 双海 亜美:ビーチ・ボーイズ

 三浦あずさ:クリーム

 音無 小鳥:グリーン・デイ

 天海 春香:キング・クリムゾン


 こうして見てみると、やはりスタンド単体のパワーでいうとグリーン・デイキング・クリムゾンのが破格の強さのような気がする。
 という訳で今後の展開を勝手に予想(あ、万一制作者様がここをご覧になることがあったりしたら、ただの戯言なので無視しちゃってください)。


 今のところ、参加者全員が気にかけているのは最強と目されるスタンド、キング・クリムゾンの動静。これの本体が春香であることを知っているのはやよい、(響?)、貴音様。とりあえず正面からのタイマン勝負となったらこれに勝てる能力は上記のスタンドの中にはないんじゃないだろうか。何しろ完全に倒された状態からでも能力が発動できるのだから。とはいえ、強制巻き戻し能力は強力だけど、無差別に殺戮を撒き散らすタイプのスタンドではないうえにタイマン勝負じゃないとほぼ使えない能力だから、最後になるまではそれほど深刻な脅威にはならない。たまたま遭遇して殴られたら運が悪いとしかいえないが…。
 実は、他の参加者にとって一番キツいのは「杜王町で一番標高の低い場所に移動されて、小鳥にグリーン・デイを使用される」ことだと思われる。グリーンデイは現在位置より低い位置に移動すると発動するスタンド能力なので、杜王町で一番低い場所で発動されると対処ができない。キングクリムゾンですら防御するのが精一杯のはずだ。しかも、他のスタンド能力と違って犠牲者がさらにスタンドパワーを媒介して犠牲者を増やしていってしまうという、まさに無差別殺戮のためのスタンドだ。ゲームであるという設定上、なんらかの制限が加わっていない限り間違いなく最強のスタンドの一角である。とはいえ、グリーン・デイ自体は近接攻撃に持ち込まれたら決して強い能力ではない。そういう意味では、対グリーン・デイ戦は同盟を組んで戦いたい(自分ならそうするというだけだけど)。いかに本体の場所を隠し一方的に攻撃できるか、という意味では本体の場所を念写してくるハーミットが脅威だし、戦うときは貴音様の助力を請いたいところだ。しかし、貴音様はもうグリーンデイを念写してしまっており、小鳥は貴音の存在を察知しているだろう。
 逆に、この中で同盟しないとどうしようもないのは、単体での殺傷能力がないアクトン・ベビー。まさかゲーム終了まで姿を隠したままというわけにはいかない。仮に最後まで逃げおおせても、最後に残った人間とは戦わざるを得ない。逆にいえば、このスタンドを割り振られた時点で最後まで生き残れない(ドラマ的な意味で)と決まったようなものだが…。誰かと組むのはほぼ間違いないはず。本体の姿を隠せるので、コンビを組むならなかなか頼りになる相手のはずだ。もしアクトンベビーに本編どおりの能力があれば、グリーンデイ以外の全てのスタンドを無力化できるも同然だが…(自分を中心にあらゆるものを無制限に透明化していくので、敵も味方も知覚できなくなる)。スタンド使いが近づくと「ゴゴゴゴ」という警戒音がするというこのゲーム独特のシステムも、雪歩には不利に働いている(隠れることも不意打ちすることもできないからだ)。
 ビーチ・ボーイズも厳しい。そして読めない。真美との同盟がなくなってしまった今、他の人間と同盟を組むことは考えづらいが…あずさのクリームに対処できそうなスタンドは、攻撃する瞬間に口の中を狙えるという意味でビーチボーイかもしれない。
 あずさのクリームは、ある意味強すぎてどうしようもないスタンドだ。亜空間を移動している間はグリーン・デイの影響すら受けないだろう。ただし相手を視認するために絶対通常空閑に出てこないといけないので、無敵というわけではないが…。キングクリムゾンの前にもそれほど有効ではない(攻撃の軌道が読めるので)。逆にいえばこの2人以外には絶大な強さを発揮できる。クリームは姿を隠したアクトン・ベビーごと空間を削り取れるので、雪歩はあずさにやられそうな気がする。
 貴音様はすでに、ハーミットの使い手なのがキング・クリムゾンとクリーム、グリーン・デイにバレているので、この3人の誰かに負けるのはほぼ確実ではないだろうか…。誰かに手がかりとなるものを「念写」して退場、とか(最期に時計を破壊した花京院のように)。
 また、スカイハイも(ロマンのない話だけど)もう能力の大半を作中で説明されてしまったので次回退場しそうだ。グリーン・デイの無差別殺戮に巻き込まれる辺りがいかにもありそうだ。ロッズも生物である以上、巻き込まれれば腐る。しかも飛行生物であるという特性上、高度を下げるだけで腐ってしまうので、グリーンデイに対してはほぼ攻撃不可能といっても過言ではない。
 ダイバー・ダウンとソフト・マシーンは、かなり似ている。近接パワー型の能力でありながら姿を隠して相手に近づける点(ダイバーダウンは物質潜行で、ソフト・マシーンは自分を薄っぺらにすることで)も似ているし、接近中クリームの攻撃を無力化できない点も、触ればほぼ一撃で相手を倒せる点も同じだ。ただ、中の人の性能差があるので挙動は読めない部分がある。千早は雪歩とのやりとりから他人を信用せずに誰かに倒され(キングクリムゾン、もしくはクリーム)、真は誰かと一時的に同盟して敵を倒す(グリーンデイとか)のではないかと予想する。
 やよいのザ・ハンドは、近接パワー型の他のスタンドが特殊能力に恵まれているのに比べると効果が単純だ。しかしスタンドの常として「シンプルなスタンドほど強い(by承太郎)」。遠隔攻撃に対して成す術がないあたりも不利に見えるが、中の人の人柄で最後近くまで生き残りそうだ。

 キング・クリムゾンと近接パワー型のスタンドの誰かで決勝、というのが一番盛り上がりそうだけど、該当するのはザ・ハンドとダイバー・ダウン、ソフト・マシーンくらい。本編の展開からいくとキングクリムゾンの使い手は遠隔知覚が可能なハーミットあたりを殺してきそうだが、春香さんはディアボロと違って余裕ぶっこいているからな…。むしろ貴音様としては「【グリーン・デイ】【逃げて!】」
 個人的には、ザ・ハンドとキング・クリムゾンの再戦が決勝になりそうな気がする。