今までのベストバウト

 今までの名勝負の数々を見れば、私の展開予想なんてかすむほどの熱いバトルがこの先も待っていることは明白だけど、とりあえずここまでの展開で一番の名勝負を挙げろと言われれば…。


第5話

四条貴音(ハーミットパープル)〇 VS 水瀬伊織(ハングドマン)●

 このシリーズのすごいところは、本編のバトルのオマージュになっているところ。それもそれぞれのスタンド同士でのバトルじゃなく、別人のバトルをオマージュしていたりするので侮れない。この貴音と伊織のバトルは、第四部の東方仗助and広瀬康一VS間田敏一(サーフィス)のオマージュになっている。
 また、智謀の限りを尽くして戦うあたり、ハーミットの本来の使い手であるジョセフもリスペクトしていてさすがだ。伊織も貴音も頭良すぎるだろ。貴音のスタンドがハーミットと見抜かれるまでの心理戦とか、これぞまさにジョジョという感じ。


 響VS美希戦はディアボロVSリゾット戦のオマージュ(美希の最後の台詞「ミキは…ミキは勝っていたのに…」がその証左)。律子VS亜美真美戦は露伴VSチープトリック戦が元ネタである(それがどのように変化しているかは実際に見てもらえばわかる)。
 グレイトフルデッドは使いようによってはグリーンデイに比肩しうるスタンドだし、ヘブンズドアーに至っては「最強のスタンド」と呼ぶ人もいる(最強の「サ・ワールド」ですら「自殺しろ」と書かれれば逆らうことはできない)。この二人が緒戦でリタイアしてしまうあたり、このバトルの激しさがわかろうというものだ。