リンゴのマークが輝く時

 以前iPad発売直後のエントリでも書いた気がするが、iPadはとにかく机と相性が悪い。机があるような場所ではその机が邪魔になる。ジョブス氏のプレゼンテーションでもカウチに座ってiPadを操作する場面があったが、机の上に置いて操作していなかったはずだ(その姿が見栄えが悪いことを彼は知っていたからだろう)。

 逆に、これはすごい! これこそiPadだと思ったのがこれだ。


陸上競技でiPad活躍 沖縄インターハイ


 書類を配る代わりにリアルタイムで更新される情報をLANを通じて流し、それをiPadで受け取るという手法。インターハイの競技役員が競技中机の前に立つことなんてほとんどできないだろうし、立ったまま端末を操作しなければならならないという状況でこの用途で使う端末となれば、ネットブックやノートPCでは代替不可能だ。
 ただ、この記事の役員の姿をよく見てほしい。iPadをプラスチック製のホルダーのようなものに入れ、チェーンのようなものを体に掛けているのがわかるだろうか。落下防止のためだ。
 iPadはスタイリッシュでおしゃれなツールとして売っているが、本当に必要なのはこういう実用的なアクセサリーだと思う。


 この記事を読んでピンときた、iPadの素晴らしい活用方法がある。机がない場所で、リアルタイムで大量のデータをやり取りする必要があり、大きな画面で画像が見れると便利なイベント。既存の紙ベースカタログですら相当な重量があってかさばり、iPadになればかなりの軽量化が見込まれる大規模なイベント。しかも参加者は糸目をつけず金を落とすことに抵抗がまったくないイベント…。


 そう、コミックマーケットだ。


 コミックマーケットのカタログをオンライン化するのだ。ホームページと連動してサークルの新刊表紙が見れるようにしたり、「現在、列500人程度。2時間待ち」とか「企業ブースタイプムーン、列外周一周程度」「プラチナペンギン新刊700円、各自100円玉を用意せよ」「アトリエ雅冊数制限入りました〜」とかコメントがつけられるようにしたり、現在地が確認できるようナビ機能をつけたり。
 wifi通信でこれを賄えば、当日の異常な携帯電話通信のトラフィックも改善されるかもしれない。いかがだろうか。