ところで、ハルヒから始まってけいおん、エンジェルビーツに至るまで、結構あちこちで騒がれていたのが「ライブシーンの作画」の良さの競い合い。指の動きがどうしたとかカメラワークがどうしたとか。それは細かく見ていけば優劣はあると思うのだけれども。
ぶっちゃけ、ライブシーンってそんなに見たい？
もし、見ている人間にとって一番心躍る映像が、アーティストが楽器を弾く場面だ、というのであれば、ＰＶは全部ライブの映像だけになるはずだ。でも、実際はそうではないＰＶも多い。古い話だけど相川七瀬の「恋心」なんてカップルで強盗するＰＶだし。
もちろん楽器を弾くシーンは楽曲と合わせて見れば臨場感があるけど、それ以上新しい情報はないんだよね。
上記の作品で、私が今のところ一番好きなライブシーンは「けいおん！！」１０話のさわちゃん先生のライブシーン。これも楽器を弾くシーンはあるんだけどそっちじゃなく、デスデビルのメンバーの回想シーンが流れるシーンで不覚にも泣いた（「けいおん！！」は過去にもＰＶ風の「ふわふわタイム」を流したことがある。荒野で警官と追いかけっこするヤツ）。
作画のよさを競い合うのには楽器を弾いている同じようなシーンを比べあうのが一番わかりやすいんだろうけど、作画にそれほど興味がない私にとっては、決して嫌いなわけではないけどそればっかりに尺を取らなくても……という気分にもなる。
恐らく「けいおん！！」の最終話でもライブをすると思うんだけど、一体どのような演出になるんだろうか。今から楽しみな反面、最終回を迎えてしまうのが寂しくもあるような……。
