モノトーンミュージアム


モノトーンミュージアムRPG (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

モノトーンミュージアムRPG (ログインテーブルトークRPGシリーズ)


 これいいね!

 誤解を恐れずいうなら、世界観はブレカナに似てる感じがする。SRS版ブレカナっぽい雰囲気。逸脱能力を使用した時(ブレカナでいう「束縛」を受けた時)、自分の剥離値を上げる(ブレカナだとDPを減らすのに相当)代わりに「世界そのもの」にそれを肩代わりさせることができるのは斬新だ。ダイス運さえよければその瞬間シナリオのボスが地上から消滅するかもしれない。……ゲームの性質上、それが必ずしもいいことかどうかはわからないけども。
 キャラクタークラスの表現が、キャラクターの能力を現すアビリティロール世界に対するPCの態度を表すアティテュードロールだけじゃなく、貴人とか童子とか社会的地位を表すステータスロールっぽいのが含まれてる(というか戦闘系も含めそれがほとんどか?)のも、ブレカナにイメージが近いと思う。このゲーム、クラスと逸脱能力(神業とか奇跡みたいなもの)が連動してないんだけど、パーティ全体で偽りの不死とか憤怒の一撃、虚構現出あたりは欲しい……剥離値+4とか代償が酷いとはいえ。
 天羅とは違う意味で、SRSのスタンダードであるアルシャードシリーズなどとはかけ離れているので、慣れるまではちょっとかかるかもしれないけど、この世界観にハマれれば病みつきになりそうな予感。こういうタイプのゲーム大好物なんだよな……。でもリプレイか何かが出るまでは怖くてコンベンションとかでプレイする気はしない(笑)。いわゆる普通のファンタジーではないので、設定をどう捉えるかが人によってかなり違いそうだ。

 すがのたすくさんの「SRSに挑戦」をずっと読んでたからJGC会場での先行販売を見て即買いしたんだけど、これはそれを抜きにしても買った価値があった。個人的にはルールブックがA5版なのもいい。私はこのサイズのルールブックが好きなので。