http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20121113_572542.html
正直、ムービーそのものはとても綺麗だけど、解説されないと意味がわからないし……。しかもこの解説、各国首脳（一瞬だけムービーに登場している）とかヤシュトラ（トレーラーのサムネイルで表示されているミコッテのお姉ちゃん）、サンクレッド、パパリモやイダの説明が全然ないんだが……この４人はそれぞれの国でスタートした時オープニングに現れる、プレイヤーにとっては恐らく一番親しみのあるＮＰＣたち（物語上でも狂言回し役を務める）で、ムービーではバハムートを封印しようとする場面の前、各地の碑のようなもので祈りを捧げているのがそれだ。彼らは救世詩盟と呼ばれる組織の一員で、その盟主がルイゾワ（最後にいい表情で光の中に消える爺さん）。というか、グランドカンパニーを最後までやれずに脱落したプレイヤーのために、これぐらいの説明は解説の中に入れといてよ……。
本当はこれ、プリレンダリングムービーじゃなくてリアルタイムレンダリングでモードゥナで戦う自キャラのイベントシーンが見れたら最高だったんだろうけどね……。
ところで
ＦＦ１４は現行版スタートから迷走に迷走を重ねて「新生」という新展開に至ったわけだけど、同じようにＦＦ１１でもこれくらいの大イベントを起こすことはできないものだろうか？ 率直に言って、今のヴァナディールは停滞状態にあると思う。フォーラムに寄せられる否定的意見の数々はその片鱗であるし、サーバ統合によって激増したはずの一サーバ辺りのログイン人数が減少の一途であることも同様だ。要するにマンネリなのだ。
もちろん運営としてはそれを打破すべくいろいろなバージョンアップなどを重ねているが、個人的に気になるのが最近それらに「世界設定上の裏づけが用意されない」ことだ。ＦＯＶやＧＯＶも「ある日突然フィールドに本が置かれていた」し、取得経験値の上昇も「何事もなかったかのように数値だけが修正」された。
私は決して賛同しているわけではないが、例えば絶対防御や連環計の弱体化にも「アトルガン皇室が暴走するアレクサンダーの構造解析に成功し、アストラルゲートを通じた魔力の封じ込めに一部成功したから防御力が減少した」とか「シュルツ２世とデーモンが秘密の取引を行い、軍学者の秘術が闇の王の軍勢に知れ渡ってしまったため連環計の効果が減少した」とか世界設定上の理屈付けをし、対応するクエストやイベントが用意されるというのなら、まだわかるのだが。「ある日突然自分の能力が弱体化」では納得のしようもない。
ＦＦ１４が新生という形で実質上のリメイクに追い込まれたのは決して褒められたことではないが、それに設定上の説明付けをし、こうしてイベントを行った（成功かどうかは別として）のは評価できる。ＦＦ１１が１４に開発スタッフを取られて人数が最小限しかいないのはわかるが、クエストもミッションも追加されず新たな物語が見れなくなって数年……私のようなストーリー目当てのライトユーザーにとっては辛い時間である。
