「その女の責任です」by相良宗介

「黒子のバスケ」に続いて「東方Project」イベントにも脅迫状が届いて中止に


 前にも取り上げたニュースだけど、GIGAZINEはもう一歩踏み込んだ記事になっている。簡単にいうと「テロに屈するとかあり得なくねえ?」という文脈。大意においては私もそう思う。警視庁は手紙一通送られてきたら日本中のイベントを片っ端から中止させるつもりなんだろうか。*1詳しい経緯はこの記事を読んで初めて知ったんだけど、そもそも本当に実行するつもりならわざわざ北海道警察じゃなく警視庁に脅迫状を送るだろうか?
 もっとも主催者も書いているように、一般の施設が併設されているため警備が非常に難しいなどの事情を総合的に鑑みて、ギリギリまで開催の道を探った結果がやむを得ず、ということであれば致し方ないかもしれないが……。


コミケ83の2日目閉会間際に「黒子のバスケ」便乗犯が発生していたことが判明


 こちらでは関係機関と協力して最大限の警戒にあたり、結果として何も起こらなかったとある。
 コミックマーケットも、毎年十万人を優に超える参加者が存在する巨大イベントだ。参加者が全員聖人君子であることはありえない。0.001%頭のおかしい人間がいれば、残り99.999%の人間に迷惑を及ぼせることを証明したわけだ。犯人が捕まり罰せられるか、あるいは毅然とした態度を示さない限り、模倣犯は決してなくなることはないだろう。印刷会社あたりは機会損失ってことで犯人に損害賠償の請求くらいしても罰は当たらないと思うんだけどね。


*1:なお、標題はフルメタル・パニック「大迷惑のスーサイド」で球技大会を中止しないと自殺するという脅迫状が届いた時の主人公の台詞。「その女」とは脅迫状の送り主のこと。