少佐の名台詞?

アニメでこの名言に勝てるやつあるの?(リンク切れ)

世の中に不満があるなら自分を変えろ!
それが嫌なら、耳と目を閉 じ、口をつぐんで孤独に暮らせ!

 基本的に神山さんのSACシリーズは高く評価してるけど、この台詞だけはどうも好きになれなかった。考え方としては確かに少佐の思想っぽいので、「あれが”人形使い”と判った以上、9課に持ち帰ってもラボに放り込まれて、部長の取引の材料になるだけよ」なんてどう考えても見当違いな台詞を喋らせた押井監督*1よりはずっとマシなのだが、ちょっと必死すぎるというか、余裕が足りないというか。
 好きな台詞というわけではないが、素子をよく表している台詞というと……。

 バイバイ、テロリスト……。この世の中が嫌いなら、二度とあの世から出てくるな!

 とか。アップルシードのデュナンにも似たような台詞がある。

 力に頼るなら、勝った時だけ喋りなさい……。

 同じく、テロリストに対しての台詞。これが士朗さんの基本思想なんだろう。彼は反体制やテロリストの視点から作品を描いたことはない。そういう人の作品を、かつて学生運動に傾倒していまだにその影響を引きずってたり、攻殻機動隊の「機動隊」が気に食わないなんていう人が映像化するべきじゃなかったんだと思う。どう考えても相容れなさ過ぎる。

*1:原作の荒巻部長と素子はドライだがお互いを信頼しあっている関係である。でなければ「初めて会ったのもこんな夕焼けの中でだったわね……」「トイレが呼んどる、すぐ戻るからな」「まったくアナクロね、部長!」なんてやり取りはありえないだろう。