進化の十字路

たったの13年で、ゲームのグラフィックはここまで進化していた・・・


 進化といっても二種類あって、一つはハード自体の進歩によるグラフィック性能の向上、もう一つは同じハードを使っていてもノウハウが蓄積されることによる表現力の向上がある。

 初期のポリゴン採用作品っていうとFF7がよく挙がるけど、同じSFCでもFF4とFF6のグラフィックが全然違うように、FF7は明らかにポリゴン表現のノウハウが少なかったからああなったのだろう。現に同じハードでもFF8だと違和感はかなり少ない。PC−98シリーズのドット絵なんていうのはあの環境における一種の「表現力向上の極致」に達した職人芸の結晶だ。
 今主流になってるポリゴンは得意不得意がはっきり分かれてて、リッジレーサーなんかPSPのローンチだったにも拘らず、今見てもそんなに違和感も遜色もないグラフィックだ。そのOPデモを見ると、ポリゴンは「人間」みたいな柔らかいものを描くのが苦手なんだな、というのが明らかに分かる。


 ポリゴンがゲームに使われ始めてからずいぶん時間が経ち、まとめの中でも言われてるけど、アトリエシリーズのアニメ絵をそのままポリゴンに取り込んだようなグラフィックだとかSF4みたいな2Dを3Dにしたようなグラフィックは、実験的ではあるけど可能性としてその先を模索してもいい「道」だと思う。そちらなら今のところ、日本製が他に追随を許さないジャンルだろうし。