サイコロ型ルールブック


 なんか、洋画の「A.I.」と一緒で、どこまでがFEARが関わってた頃作ってた部分で、どこからがその後のデザイナーが引き継いだ部分かが如実にわかるルールブックだな……。

 まず、第一印象は「分厚い」というもの。この版型で550ページあるのは相当な量だ。
 で、次にパラパラとめくってみて、独自の用語とか新しい概念を表すっぽい言葉(アブストラクションシーンとかプレフィックスドアイテムだとか)が山ほど出てくるのを確認──しかしなぜか索引がない!
 これ、製作スタッフの誰か指摘しなかったのかなあ。このページ数で索引がないって相当辛いんだけど。新しい概念でNPCやアイテムを分類するための「タグ」なんてルールを作ったのに、それを検索する索引がないせいで説明がどこに載ってるのか探せないんじゃ意味がない。リファレンスを読めってことなのかもしれないけど、例えばアイテム名でアイテムのデータとか技能の名前で技能のデータとか、モンスターの名前でモンスターのデータとか、これらも探せない。実プレイにはキンドル版を使って用語検索しろってか……。

 この時点で、正直言って読む気がかなり減退した。ルールブックには索引をつけろ、って10年前の上海退魔行の頃から散々言われてたじゃん……。実際遊んでみたら面白いっていう人もいるかもしれないけど、セッションまで辿りつくのが大変だよ、コレ……。