実はいい奴だった


 この作者ならエリカ掘り下げてくると思ったけどやっぱりか……。



 このシーンとか凄くいい。考えてみれば、まほと一緒に優勝する機会を二回ともみほに潰されてるわけだからね。そりゃ泣きたくもなるだろう。
 しかし「去年みほに助けられた戦車に乗っていたチームメンバーが、黒森峰で肩身が狭くて転校を余儀なくされた」とか、いかにも黒森峰っぽいエピソードでなんとも重い(決勝戦前に礼を言いにきたのは戦車長)。でも、アンツィオの扱いを見る限り、コミック版はどうもパラレル設定っぽい気もするんだよな……。
 それと前の巻で危惧していた、決勝戦前に他校が応援に来るエピソードそのものはあったけれど、その中にアンツィオ高校のメンバーはいなかった。むしろ逆にコミック版で全く登場しなかったはずの(サンダース戦は2巻で4ページで終了し、敵チームのメンバーは誰も出ていない)ケイが何故かここで初登場する。アニメ見てないとマジでコレ誰だよって話になるんじゃないかと……。
 ちなみにコミック版の最後のページには、みほの戦いぶりに拍手を送った後のしほの描写が追加されている。これもなかなか。



 しかし、同日にこれを売るのはどうなの(笑)。



 これ……↑で泣いてるのと同一人物(しかも時間軸はその直後)なんだぜ……。せっかくエリカの評価がシリアスに爆上げした直後に、光の速さでコミックリリーフキャラへとスピンアウト。
 
 それはさておき、まさか最終話の「お前たちの火力で装甲が抜けるものかアッハッハ」(ドカーン)(氏名不詳)の人が出てくるとは思わなかった(笑)。この人、どことなくイメージが桃ちゃんに似ているような……。
 あと、知らない町で迷子になり、同じく迷子になったエリカの後をトコトコついていこうとするみぽりんが可愛い。「戦車を降りたら頼りないのは相変わらず」とか、やっぱりエリカのみほに対する評価は的確っていえば的確なんだよな。だからこそみほの存在を恐れていたわけで……。