残念、君の冒険はここで終わってしまった


『D&D NEXT』に関する重要なお知らせ

D&Dの版元でありますWizards社が、『D&D NEXT』については英語版のみを販売し、翻訳版のライセンスは発行しないという決定をしました。これには日本に限らず、英語圏以外の全ての地域が含まれております。従いまして、『D&D NEXT』の日本語版につきましては出版できないこととなりました。


 これはD&D終了のお知らせ……だろうなぁ。まさかこんなことになっていようとは。
 前にもちょっと書いたけど、翻訳されないなら原書でプレイすればいいとかそういうレベルの問題ではない。最近のD&Dの展開、特にユーザーへの間口を広げようとするさまざまな試みについては評価できる部分もあっただけに、至極残念だ。
 ただ、今更ながら指摘するとすれば……翻訳にあたっては版型もレイアウトも変えてはならぬ、っていう縛り自体が、WOC社がD&Dをカードゲームの延長線上でしか捉えていなかった証、かも知れない。それが日本における販路を狭めてしまったのだろう。もっとも、今回の判断が採算が取れないからという経済的な理由によるものなのか、次の展開を何か見越してのことなのかはわからないが。


追記:今回のニュースをきっかけに、名前だけしか知らなかった「パスファインダー*1のことをさらっと調べてみた。もしこれで4版の展開が終了で5版も駄目だって話になったら、どこかの出版社(HJ以外)がパイゾと交渉してパスファインダーの日本語訳を出す、ってのも可能性としてはありなんだろうか? そしたら少なくともD&Dのエッセンスだけは日本語環境でも生き続けられるのだが。
 ただ、パイゾとWOCの版権関係がどうなってるかがよくわからないんだよな……。

*1:乱暴に言えば、本流が4版を出した後に傍流が引き継いだ3.5版の続き。