そして優しい世界へ


 というわけで、昨日の続きである。もしかしたら、上と同じ広告が下に表示されている人もいるかもしれない。


 途方に暮れていた私だったが、奇跡的にというか、たまたまというか、二人のフレンドに行き会った(一人は復帰、一人は継続組)。彼らの助言に従い、ダメージ500以上/回復500以上/与ダメージ累計/被ダメージ累計の目標をチェックしてアビセアに出かけ、3人で乱獲してみる。すると2時間経たないうちに、それほどカツカツにやらずとも15000ポイントほど稼ぐことができた(ただしこれは初回ボーナス込み)。
 両手武器を使うジョブであれば、最初になけなしのエミネンス装備にポイントをはたいてさえいれば、灰・凶・終のアートマあたりでダメージ500以上の目標で稼げるようだ。さらにこの項目をクリアすることで、ダメージ1000以上、2000以上という上位の目標も開放されるので一石二鳥(ただし、上位目標は繰り返すことができず一回のみ)。ただし、アビセア内の敵は討伐数にカウントされないので、アビセアの外で狩ってダメージ500以上の項目はゆっくりでいい代わりに討伐を稼ぐか、討伐数を捨ててアビセアの中で稼ぐか。ということらしい。


 恐らくフレンドに再会しなければ、私はそのまま諦めてログアウトし、期間中再度ログインすることはなかっただろう。逆に言えば、ポイントが稼げようが稼げまいが、二人の友人に再会できたという意味で、私にとってこの無料期間は意味があった。特に、継続している方のフレンドがこんなことを言っていたのが私の印象に残った。


「FF14とかDQXに比べて人が多いとか少ないとかじゃなくて、前に比べて人が増えたとか減ったでもなくて、発売から12年も経ったゲームを今でもこれだけの人が楽しんでいるんだという事実を、運営もスクエニももっとポジティブに捉えてほしい」と。


 意識的に期間中何度か全サーチをかけてみたが、無料期間とはいえ1500人、あるいはそれ以上の人数がいまだにログインしているのは確認できた。公式のインタビューでログイン人数出したくないとかネガってる場合ではないだろう。
 上でも書いたとおり、無料期間そのものに意味がないとは思わない。しかし、無料期間を設けるだけでは期間が終わったらログインしなくなるだけだ。そして、ゲーム内でどれだけ緩和がされようと、ゲームの「外」にいる人間にとってモチベーションにはならない。無料期間で復帰した人間にそのまま続けさせようと思うなら「あと一押し」が必要なのだ。