もう一人のピコピコ少年の思い出(7)

 さて、前回紹介したゲームとプロレスゲーム繋がりということで今回はこれを。



 友達の家でプレイしたこのゲーム、マリオブラザーズアイスクライマーのように結果的に殺し合いになるゲームを除けばファミコンの対戦ゲームとして一番古い部類に入るのではないだろうか。Wikipediaに書かれてしまうほどバランスは悪かった(笑)。
 とにかくブロッケンジュニアが(というよりその必殺技が)強力で、ブロッケンジュニアの使用権を決めるためにまずジャンケンをし、ジャンケンの勝敗がそのまま勝敗になることも少なくなかった。仕方なく、私はブロッケンジュニアの使用権をわざと放棄して代わりにバッファローマンウォーズマンの使用権を手に入れるという姑息な手も使っていた(ブロッケンジュニアには及ばないがこの二人もかなり強い)。
 あと、これはWikiに書かれていないがキツかったのは「残生命力が少なくなると足が遅くなる」「相手をロープに追い詰めているほうが命の玉(必殺技ボール)を取りやすい」というシステムで、これのお陰でWikiにある一発逆転どころか、一回追い詰められるとどうしようもないというゲームになっていた。

 とはいえ、非常に盛り上がった記憶があり、私はゲーム本体を持っていないのに攻略本を買ってしまった。その攻略本は攻略本で「CPU攻略のためには、指の皮が剥けないようコントローラーの十字キー部分に500円玉を接着剤で貼り付けろ」とか今考えるととんでもないことがさらっと書いてあったりした。ここで言ってる攻略というのも200面とかそういうレベルだった。もちろんバリエーションなんてものはなく、ひたすら同じCPU戦を繰り返すだけなのだが……。