個人的圧倒的一位は

読む気が起きなくなるラノベタイトルの単語ランキング 1位チート、2位ニート、3位異世界/転生


 オンラインゲームを10年以上もやってた身からすると、他のは全部許せても「チート」だけは断トツで許容不可能だ。


 そもそも「チート」とカタカナで書かれるからカッコ良く見えるのかもしれないが、世にあふれるなろう出身の小説の「チート」とつくタイトルを「不正行為」とか「偽計業務妨害」に置き換えてみて、それでも小説のタイトルとして魅力的に映るだろうか。
 前にも似たようなことを書いたかもしれないけど、サウスパーク見てるんじゃないんだから、サッカーを題材にした作品で敵チームの頭をスパナでカチ割ったり、野球を題材にした作品でキャッチャー殴り倒したりして面白いわけがない。他人と同じフィールドで遊ぶオンラインゲームにおける「チート」とはそういう行為のことだ。ルールを守って遊んでいる他の全ての人間を愚弄し、嘲笑う行為だ。作品内の登場人物にどんな事情があれ理由があれ、それを美化したりカタルシスを感じさせたりするという価値観そのものが私には理解できない(それが作品中の絶対悪として描かれるのならわかる)。
 私はタイトルの時点で嫌悪感しか覚えないのでそういう作品を読んだことはないのだが、もしそういった作品が好きな人が「いや、作品中でのチートとはそういう行為を指すものではない」と主張するのであれば「ならばタイトルの語句として不適切だ」と指摘したい。例えば、普通の人より生まれつきの才能に優れているとか、異世界からの来訪者だから普通の人間が持ち得ない知識を持っていたとかいうのは決して「チート」ではない。「不正」でも「騙し」でもないからだ。それを「チート」と呼称するのがおかしい。
 もちろん、そういった風潮とこのニュースに因果関係がある、とまでいうつもりはないが……。


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