今年はほとんど「ゲームを買った」というエントリを書いていない。「去年は“１本しかゲームを買わなかった”と書いてたし、もしかして今年は全然ゲームを買わなかったのか？」と思った人もいるかもしれない。ところが実は、このソシャゲ全盛の今年が、ここ数年で一番ゲームを買った年になっている。
じゃあなぜ記事にしなかったかというと、全部旧作だったから。「もう流行りも過ぎているし、今更書いても……」と思っているうちに、今年ももう年の瀬。最初はまとめて３１日に書くつもりだったが、この本数だとまとめて書くと結構な量になってしまいそうなので、これから年末にかけて何日かに分けて書いていこうと思う。
そもそも、なんで今更旧作を買ったかというと、最大の理由は「iOSのゲームに絶望したせい」。もっとはっきり言えば、この操作性に慣れることはたぶん一生ないだろうと悟ったからである（笑）。動静を掴むという意味で今もiOS系ゲームサイトをチェックをチェックはしているものの、ノベル系ゲーム以外食指が全く動かない。今の私なら“コントローラでプレイできるソシャゲ”と“iPodTouchでプレイできるコンシューマゲーム”の二択だったら前者を取る。それくらい私にとって操作性は重要な問題だ。もちろんiOSデバイスでもゲームパッドにちゃんと対応したゲームならこの限りではないが。*1
閑話休題。
そんな訳で、DQXを除けば、今一番稼働時間の長いゲーム機はPSPgoである。自宅にいるときは映像外部出力＆コントローラで、外出している時は携帯機として遊ぶのが今のお気に入りだ。今年はいよいよ、そろそろサポートが切れる本体のバッテリー交換にまで手を出してしまった。もちろん自力なんてとても無理なので（分解が必要）、公式サポートセンターに頼んで交換してもらっただけだが。
今年の初めにも兆候があり、日記を遡ると「鉄拳6を買った」とか「リッジレーサー2を買った」とか書いている。さらに最近、PSPゲームのダウンロードサービスの一部が終了するという発表*2もあったので、なおさら焦りつつ旧作をリストと首っ引きで改めている最中である。
光と闇の戦い、再び？
今日紹介するのは、続編がアーケードでリリースされ、ちょうどタイムリーなタイトルでもある、これ。
ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー - PSP
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2011/03/03
- メディア: Video Game
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ディシディアデュオデシムを買った理由は一つ。これがリッジレーサーズ２同様、続編ゲームとしては珍しい「ほぼ完全に前作の上位互換なゲーム」だからである。このゲームもリッジ同様、前作に登場したキャラクターやステージが全て今作に入っている。
PSPgoはUMDが使えないので、スマホなどと同様、ストレージの範囲でゲームを取捨選択しなければならない。そんな環境においては「続編をインストールすれば前作は完全にアンインストールできるゲーム」が容量的な面で非常に助かる。リッジと違ってセーブデータが移行できるのも嬉しいところだ。
──と、ここまで書いてきてなんだが、実はゲームの完成度という面で見ると前作の方が好みだったりする（笑）。
コスモス（光）とカオス（闇）の対立をテーマに、ライトサイドとダークサイド、それぞれが対応するちょうど同じ人数のキャラが激突する前作の構図には、シンメトリカルな美しさがあって私は気に入っていた。FF11のシャントットがコスモスか？ という疑問はあったが、対応するキャラがFF13のジャッジ・ガブラスだったので何となく納得していた。
ところが、それがこの続編のデュオデシムになると、コスモスサイドにティファ、ラグナ、ユウナ、プリッシュ、ヴァン、ライトニングが参戦。カインとギルガメッシュをカオスサイドにカウントしたとしても、“光と闇のバランス”という言葉が恥ずかしくなるほど偏りまくっている。ストーリーを進めれば何かわかるのかと思って各キャラのバックストーリー要素を全部アンロックしてみたが、今度はそれぞれの動機付けや構図が複雑すぎて何がなにやらさっぱり。最近のFFの悪いところが表に出てしまっている気がした。
個人的には、ティファを出すんだったらカオスでヴィンセント、ユウナを出すならカオスでユウナレスカあたりを参戦させるべきだったんじゃないかと思う。ヴァンについては元々ガブラスが対応するキャラだし、空いたシャントットの対応キャラとしてプリッシュを配置すればいい。プリッシュの設定を知っていればカオスサイドでもおかしくないことはわかるはずだ。ラグナはいらないだろ……。あと、商業的な理由でどうしてもライトニングさんを入れたいのであれば、ちゃんとライバルキャラを配置するべきだろう。
人選的に「前作の世界観とか無視してなんとなく人気のありそうなキャラを適当に突っ込んでみました」感が拭えないのがなんだかなぁ、という感じだ。
ゲーム面で見ると──これは前作も同じだが──とにかくEXゲージが溜まりにくいのがストレス。ジャッジ・ガブラスの持っている「EXゲージ溜め」は、全キャラに開放すべきシステムだと思う。
全体的な感想としては、前作で完成されていたので続編はあくまでもおまけ、という感じだろうか。
