凄い商売だ

 というわけで、昨日ちょっと書いたけどJGCに行ってみた。


 まず驚いたのは、申し訳ないが仕切りが悪くなってたこと。2日制が初めてでスタッフも慣れてないからだろうけど、宿泊メンバーがトランク引きずったままホテルの廊下や物販スペースを行ったり来たりするのは人の流れを阻害してたように見えた。これは参加者が悪いわけじゃなくて、スケジュール設定とゾーニングの問題。
 恐らくホテルの都合でチェックイン時間は決まってるんだろうが、受付開始から開会式まで1時間しかなく、しかもスケジュールとしては「受付開始」なので、参加者としては参加したいイベントの直前にチェックインしてもいい流れになっている(宿泊パンフにどう書かれているのか知らないが)。しかし受付は隣り合っていて分けられていないので、イベント・物販スペースの出入り口に宿泊受付を待つ人の長蛇の列ができる形になっていた。
 とはいえ、ずっと観察していたわけではないから私が到着した時点にパッと見た印象だけれども。

最低額から最高額へ

 そして、今回のJGCで個人的に一番熱かったのは(もちろんNOVAは買ったけど)トンネルズアンドトロールズ(笑)。
 コロコロ少年で書いたとおり、トンネルズアンドトロールズには多少なりと思い出があるので、ここで新版が出ると聞いて、レトロゲーを買う感覚で買おうかと思っていたら……。


 なんと、ボックスセット6000円である。


トンネルズ & トロールズ 完全版

トンネルズ & トロールズ 完全版


 最初「え?」と言って値札を二度見してしまった。日本でボックスセット定価6000円以上するTRPGというのは、ボックスでない方のクトゥルフパラノイア、AD&Dの日本語版など、片手の指で数えられるくらいしか記憶にない。思わず郷愁も吹き飛んでしまった。
 「本国版が高いんだからしょうがないだろ!」とか「本国版がそういうセットなんだからしょうがないだろ!」という人もいるかもしれないが、SNEはかつて、普及性を最重要視して、原書ではボックスセットだったD&Dや原書では大版のウォーハンマーまで文庫に詰め込んで売ってた会社だ。まさにT&Tこそその嚆矢だったはず。これもコロコロ少年で書いたけど、当時T&Tは「高価なD&Dに手が出せない子供の受け皿」も担っていた。それがまさか、21世紀になって一番高価な部類のゲームになるとは……。


 せめて価格が高いだけなら、本棚には置けるから買おうと思ったけど、ボックスセットじゃ置く場所がない。飾ってあった地図をガン見して、かつてのSNEの作品である「ハイパーT&T」で設定された地域が跡形もなく抹消されていることを確認したところで、私のT&T完全版は終わりということになりそうだ。