- 作者: 菊池たけし/F.E.A.R.,佐々木あかね
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/12/20
- メディア: 単行本
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「能力とキャラクター設定、エピソードが組み合わさったデータ集」を見ると、○○版ランド・オブ・ギルティと言いたくなるんだけど、ARAの今回のサプリはそれに加えて、追加された種族の設定も、ブレカナでいうところのオークやヴァルフェー、つまり「光に立ち戻った闇の眷属」っぽい。本来これらは取り扱い要注意のデータのはずなんで、アリアンロッドに慣れた人も増えただろうから、ってことなんだろう。*1個人的には「因果律持ってない限り光に立ち戻れない」ブレカナくらいの制約があるか、あるいは追加種族の存在は闇に葬って「闇の眷属は絶対に光には立ち戻れない」というキャンペーン設定でやる方が楽なんだけど……。
「誓約」のデータも、いわゆるブレカナのそれをマイルドにした感じで、ランド・オブ・ギルティでいう「裏切りのアルゲンティア」だとか「影法師」、「遠い約束」、「アンセルの遺産」クラスの、読んでるだけで雁字搦めにされそうなものはほとんどないように感じた。これまた、私の好みはブレカナの方だが、こっちの方がプレイはし易そうだ。
PCが最初からある程度の強さを持つ代わり、成長の度合いが少ないブレカナでは因果律のもたらすメリット部分も強力だが、レベルアップで飛躍的にPCが強くなっていくARAでは、誓約で与えられるメリットは相対的に低くなっていく。これくらいがちょうどいいのだろう。
このランドオブギルティ形式のサプリメントは、無味乾燥な記述の羅列ではないもので世界設定を語り、プレイヤーにイメージを掴み易くするという意味で、非常に有用なサプリメントだと思っている。
*1:闇の眷属が光に立ち戻れるという前提になると、敵としての闇の眷属の取り扱いが難しくなるから。