だからさぁ……

国内PC市場、Windows 8以来の不況も底打ちで回復傾向

 同氏は「これは高校生の調査だが、Microsoftの実施しているリテラシー調査でも日本は低く、実際には高校生以外の層でも同様のITリテラシーレベルではないか」と述べ、その”ITリテラシーの低さ”が市場拡大の妨げになっていることを認める必要があるとした。


 ここでは何度も書いてるけど「品が売れないのは客のレベルが低いから」とか言い出したら終わりだよ。
 理由はこっちでしょ。

 一方で、携帯性を重視した小型クラムシェルノートがクラウドファンディングで資金を集めていたり、Samsungが冷蔵庫とPCを融合した製品を参考出展するなど、ニッチな製品が登場している動きもあり、形状を超えた新しいPCの模索や驚きのある演出など、多様なハードへの挑戦が必要だと述べた。


 あと──

 これまで国内市場では、PCに主要ソフトをすべてバンドルし、手厚いサポートとセットにして高価格で販売していた。これはスマートフォン登場以前では好都合なビジネスモデルだったが、同氏はそれがPCユーザーの自立を妨げており、リテラシーが向上しないと指摘する。
 ユーザーのリテラシーが低いためにライトな利用から抜け出さないが、スマートフォンの普及でそれらにPCが利用されなくなり、PCの活用が進まず市場全体がジリ貧になって、「負のスパイラル」に陥っているとした。
 そこで、他人任せにするのではなく、積極的なPC利用による機会の底上げが必要であり、PCの多様な可能性を活かす販売方法として、高度なソフト利用の啓蒙と合わせて、前述の高度情報消費利用と情報生産型利用の訴求を徹底するとともに、多様なPCの形を追求するべきであるとした。


 「要らんソフト入れんなや」というならともかく「アプリをいっぱい入れるとリテラシーが低くなる」って凄い理屈だな。単体では何の用途にも使えないPCって、インターネットもない時代に、何に使うか分からないようなPCを一生懸命売ろうとしてた昔の日本製PCを思い出すんだけど。そもそも、バンドルソフトしか使わないような人間が、わざわざ高い別売りソフト買ってインストールするかね?
 もしこの主張が正しいなら「高度情報消費利用」では少々物足りないが腰を据えて「情報生産型利用」するのはちょっと面倒だな、と思うユーザー向けに、BlackberryPrivみたいな尖ったデバイスがもうちょっと売れてほしいものだけど。