あまり期待値を上げない方が

「ブレードランナー2049」の最新予告編が公開、まさかの「ATARI」まで登場


 ブレードランナーを特集してる雑誌「ケトル」にも書かれていたが──前作のブレードランナーの凄さって、オープニングを数分見て分かるレベルの凄さだった。「未来ってこんななの!?」っていう。原作者のフィリップ・K・ディックが、スクリプトを読んだ時は難色を示してたのに、実際の映像を見たら絶賛したっていうのもよくわかる。*1
 逆にいえば「映像を見ても凄さを感じないなら、少なくとも前作ほどのインパクトはない」ってことになる。あれは「全部見れば面白さが分かる」とか「見終わってから物語を評価する」とか、そういうレベルの作品ではなかった。あの衝撃は理屈では言い表せない。
 35年前に、これだよ?



ケトルVOL.36

ケトルVOL.36

*1:Wikipediaにも同様の記載あり。以下引用「ブレードランナー(1982年)『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(1968年) の映画化。監督リドリー・スコット、主演ハリソン・フォードリドリー・スコットが監督に決まる以前から脚本が練られていたが、生前のディックはどの版の脚本も気に入らなかった。映画が最終的に撮影に入ってからも、ディックはどういう映画になるのかを気にしていた。彼は映画のノヴェライズの執筆を断っている。しかし2019年のロサンゼルスを描いた特殊撮影のシーケンスを見たディックは、「私が想像していた通りだ!」と驚いたという。ところがリドリー・スコットは原作を全く読んでいなかった[71]。その後ディックはスコットと映画のテーマについて話し合った。彼らの視点は全く異なっていたが、ディックはこの映画を完全に支持するようになった。ディックはこの映画が公開される4カ月ほど前に亡くなった。」