TSUTAYAのオンラインサービスの話

 先日「TSUTAYAのオンラインサービスについて書く」といったのは、次のような話である。

 どうしても見たい作品があり、取り扱っている店舗を探していたところ、TSUTAYAのオンラインサービスに「在庫検索サービス」というものがあるというのを知った。


レンタル・販売 在庫検索


 で、近所のTSUTAYAの在庫を調べたところ、このような表示がされた。



(画像は一例で、私は六本木に居住しているわけではないので念のため)


 この「現在検索が出来ません」という表現を見て、あなたはどう思うだろうか。
 私はこう思った。「システムトラブルか回線の混雑で、一時的にこの商品が検索できなくなっているのかな?」と。
 ところが、この「現在検索が出来ません」の状態は、何日経っても、回線状態が改善しても、基本的には一切変化しない。いくつか店舗を回り、他の商品でも在庫を確認してみて、あることがわかった。どうも、この「検索が出来ません」は「当該店舗では取り扱い対象外の商品である」という意味のようなのだ。よって、店頭にない商品はどれだけ待っても「検索出来ない」状態のままである。
 なぜ“現在”“検索が”出来ませんという表現を用いているのかはわからない。この表現で「商品は店頭にないのだ」と受け取れるユーザーはどれくらいいるのだろうか。「“現在”でなければ“検索”できるのか」と解釈する人間は私以外にもいると思うのだが。


 次に、取り扱い店舗では次のように表示される。



 この「返却予定日」、そして在庫ありの「○」のマークが信用できないのだ(笑)。

 最初に疑問を持ったのは、深夜に確認して在庫ありとなっていた店舗で、現地で翌日の開店と同時に入店し確認したところ、既に貸し出し中となっていたためである。その時は注意書きにあるとおり、システムの更新タイミングの問題か何かかも知れないと思ったものの、似たようなことが何度も起きたので、自分で確認してみることにしたのだ。
 実は上の画像は、私自身がレンタル利用した店舗の、実際にレンタルした商品(在庫は1本しかない)の情報である。しかし、返却予定日が貸し出し期間と食い違っている(実際のレンタル期限日は6/3)。これは注意書きにある「予定日はあくまでも予定である」という記述とも合致しない。情報が古いなら予定日はさらに前の日付になっているはずで、私自身は6/4まで借りる予定などないし、私が借りている以上他の人は借りられないのだから、未来の予定日など設定できるはずがない。

 よって、この在庫検索システムは、当該店舗で目的の商品を扱っているかどうかを確認するためのもので(ただし前述のメッセージに留意)、その他の情報はあくまでも参考程度に留めておいた方がいいと思われる。


 最後に一応フォローしておく。
 同様のサービスを展開しているゲオグループの場合、そもそもPCから店頭在庫を検索することすらできない。それに比べれば、店頭在庫を調べられるだけでもかなり助かるのは確かである。ゲオグループだと、店頭在庫を検索するにはスマホアプリのインストールが必須となる。「インストールすればいいじゃん」と思うかもしれないが、少なくとも近所の店舗には「店頭での在庫検索システム」すらないので、それ以前の問題である。
 また「ネットレンタルすればいいのでは」という意見もあるかもしれない。これはただ単純に、クレジット情報を登録したくないという個人的な事情によるものである(ネットレンタルサービスは無料でもクレジット情報の登録が必須)。

ついでに

 今回、その商品を探すにあたって、改装後初めて新宿TSUTAYAのDVD店に行ったものの、前との扱いの落差に唖然としてしまった。新店舗は雑居ビルの3フロア(それも分断されている)に押し込められ、入り口は5人乗ったら積載オーバーになりそうなエレベーター、そして裏路地に通じる狭い非常口のみで、取り扱いタイトルも明らかに激減している。
 同時に回ったのが渋谷店、三軒茶屋店と両方広い店舗だったため、なおさらそう思うのかもしれないが……。