ブレイブルー・クロスタッグバトルの話


 遊びながらぼんやりと「ああ、これって家庭用ハード向け格闘ゲームの一つの進化形なのかな」と思った。*1
 何の話かというと、このゲームには前からペルソナとかブレイブルーに実装されていた、スタイリッシュアーツ(Aボタンを連打するだけで適当に連続技が出る)をさらに進化させたシステム「スマートコンボ」が実装されている。これで、波動昇竜みたいな「ジョイスティックに最適化された操作(ジョイパッドに向かない操作)」を可能な限り排除しても、対戦でそれなりに格好がつき、遊べるようになっている。
 マニアックな言い方をしてしまうと、リアルバウト餓狼伝説シリーズにあった「コンビネーションアーツ」が、時を超えて復活したとも言える。コンビネーションアーツは、同時期に出たヴァンパイア、ストZEROの「チェーンコンボ」に似ていたため、その陰に隠れた感があるが、本来はまったくの別物だ。
 チェーンコンボはあくまでも「特定の順番で通常技を出すと、それぞれの技が隙なく繋がる」だけで、中パンチは中パンチ、大キックは大キック。個々の技が変わるわけではない。
 それに対し、コンビネーションアーツは「特定の順番でボタンを押すと、通常と異なる技が出る」もの。例えば不知火舞でB+B+→Cと撃つと、2撃目は同じBボタン操作でありながら通常の立ちBとはまったく違う技(相手に膝を入れるような追撃技)が出る。
 また、この操作系は、鉄拳やバーチャ、DOAのような3D格闘ゲームの操作にも近い。2Dが3Dに歩み寄ったとも言えるかもしれない。

 個人的には、ブレイブルーとペルソナはもう飽きるほどやったので、新鮮なのは家庭用で持っていなかったアンダーナイトのオリエとか、RGBYのルビーとか。あるいはブレイブルーでも最新作にしか出ておらず、家庭用では遊んだことのないエスとかになる。
 ところで、エスはセントラルフィクションより弱体化してるんじゃないだろうか。立ちBに溜めモーションが入って発動が遅くなっているようで、そこから繋ぐアーツが繋ぎにくい。まだちょっとしか触っていないのでなんとも言えないが。


 あと、これは言ってはいけないことなのかもしれないが、気が付いたことを一つ。
 このゲーム、今作初登場のRWBYキャラと、既存のゲームからゲスト出演しているキャラで、解像度(?)が微妙に違うようなのだ。
 RWBYキャラの剣使いであるワイスと、アンダーナイトで同じ剣使いであるオリエの二人がちょうど交差する瞬間にポーズをかけてみたのが下の画像だ(拡大縮小は一切していない)。



 一番分かりやすいのは二人の「剣」である。オリエの剣の方がジャギーが荒く、ワイスの剣はドットが細かい。髪の毛の輪郭やスカートの模様でも分かるかもしれない。他のブレイブルーやペルソナのキャラはアンダーナイトのキャラと同じような処理で、RGBYのキャラだけジャギーが目立たないように感じる。
 といっても、KOFネオウェイブやアルカナハート家庭用版のように「見た瞬間違和感を覚える」「遊んでいて不自然」というレベルではなく、数時間遊んでいてやっと気づくレベルではあるのだけれども……。

*1:逆に言えば、ゲームセンター向けに出さなかった癖に操作をまるで変えなかった某ゲームの5作目はどんだけだよって話なんだけども。