こっ、これはッ!

「ウィッチャー」のスタッフが贈る「サイバーパンク2077」とはどんなゲームなのか?


 最初、記事を読み進めて「ナイトシティ? サイバーパンク2020のパクリか〜?」とか冗談交じりに考えてたら、本当にサイバーパンク2020のゲーム化作品で紅茶吹いた。しかも、西暦が進んでる。そりゃそうだよな。2020年なんて2年後だもん。
 クラスがネットランナー、テッキー、ソロなのは謎だけど(乗り物に乗れるならノーマッドの方がいいんじゃないかと思ったり)、題字からちゃんと原典をリスペクトしてるのには好感が持てる。
 で、デモの1本目のシナリオを読んで懐かしさにクラクラする。これ、クリオタンク(サイバーパンク2020のサプリメント)か何かに掲載されてた公式シナリオがモチーフじゃないか? ──もっともそっちの結末は「ポッドに浮かぶ、行方不明になった女性の“タトゥーつきの腕だけ”と対面する」っていう、救いのないものだったけど……。
 そして、2本目がまたサイバーパンクっぽいっていうか「依頼主がコーポレートで、フリーランスのPCを裏切って……」って、これも懐かしさに「昔はそうだったよね〜」とか言いたくなるシナリオだ(笑)。どうせ裏切りシナリオをやるなら、目の前の相手との信頼関係が必須のTRPGでやるより、相手が画面の向こうの手の届かないところにいるCRPGの方が向いているかもしれない。作品によっては、CRPGだって裏切りの連続にはうんざりするけど、これはサイバーパンク2020──じゃない、2077だからなぁ。


 しかし、21世紀になって、まさかサイバーパンク2020が巨額を投じた現代のCRPGとして蘇る日が来るとは。トラウマチームの名前をゲームウォッチインプレスで目にするなんて、予想すらしてなかった。



 ちなみに、記事の中ではトラウマチームについて「主人公の扱いが乱暴だが、それがサイバーパンク2077の世界」と書いているけれど、実際TRPG版のトラウマチームはもっとブッ飛んでいる。
 トラウマチームの日記がルールブック(P286)に掲載されているが、それによると、彼らは救急救助隊なのに「救助した依頼主が報酬を値切ろうとし、あまつさえ銃を取り出したので蜂の巣にして代金を上乗せ請求する」とか「救助現場でライバル会社と遭遇したので、随行していた看護婦が依頼主もろともナパームで吹き飛ばした」とかそんなエピソードばっかりなのだ(笑)。