BANしておいて再申請があったら即復活っていうのは……言われてるとおり、誤爆織り込み済みのBANっぽい感じはするな。
レベルの概念がなかった！？
動画で見たのは続編だったし、初代はレベルの概念がなかったと聞いて驚いたんだけど、内容を見てみたら何となく初代サガの人間キャラの成長システムっぽい感じだ。これはこれで、バランスさえ取れていれば個性的で面白いシステムな気がする。
理由はそれだけではないのでは
この話、都市伝説的な話としてよく聞く──事実関係について疑っているから「都市伝説」と言っているわけではなく、本当に理由はそれだけだったのか？ という意味で。もちろん当時の開発者の心中など推測するしかないわけだが。
この動画を見て思ったんだけど、ザンギエフにしてもアレックスにしても、投げキャラを強くしすぎると、他のキャラが強くなりすぎるよりも深刻に、対戦が終わるイメージがある。というのも──いずれこの話はもっと詳しく書ければと思っているが──そもそも格闘ゲームにおいて「防御」というのは、相手の攻撃に対して正しく対処している行動だ。崩しが弱いと対戦が待ちだらけになるとか問題はあるにせよ、相手の攻撃は避けるか防御するのが、格闘ゲームにおける正解だ。投げはその正しい選択を無効にする。本来は、打撃は防御に弱く、防御は投げに弱く、投げは打撃に弱い、という３すくみが成り立って初めて対戦ゲームだけれど、この投げが打撃を凌駕するというのは、３すくみを（意図的に）崩しているキャラだ。
だから、投げキャラの調整は非常に難しいのだと思う。ヴァンパイアのビクトルもKOFの大門やバイスもそうだが、投げキャラは大抵「強すぎるか、弱すぎる」。中堅にいることは珍しい。そして、スト２が「レバーを後ろに入れて防御」という、この三すくみ構造、対戦格闘ゲームの基礎となる要素を作ったゲームであることを考えると、その防御が実質意味をなさない「投げキャラ」が強すぎるという状況は、上手いプレイヤーの存在の有無を抜きにしても、修正されるのは時間の問題だっただろう。
その証拠に……という訳でもないが、別タイトルであるヴァンパイアでもビクトルはキャラランク最下位にいる。実際、私は渋谷のタイトーステーションでやっていたヴァンパイアのロケテストに、朝から晩まで張り付いていたことがあるが、強いビクトル使いを見た記憶はない。それでもやはりビクトルは強キャラにはならなかった。つまりそういうことなのだと思う。
