弱体化といっても……


 弱体化されたといっても、防御力の低下以外は基本的にバグフィックスされただけ(波動拳の後小足空振りとか)っていう印象。元々斬空波動拳という、他のキャラに同じ性質の技が一切ないアドバンテージがあるから、これが使えないレベルまで弱体化されない限り優位はゆるぎないんじゃないかなぁ。ダッシュのないこのゲームで、一人だけ空中から斜め下に飛ぶ飛び道具を盾に攻めたり逃げたりできるのは、それだけで強すぎる。

『ざまあみろ』

 先週の星翼の最終日、本当は朝からゲーセンに入り浸ってプレイしまくる予定だったのに、できなかった理由がある。それがこれだ。




 久々に土日休みが取れたので、前から気になっていた作品を一気に見たところ、ハマってしまったのだ。

 以前、南極おじさんの動画で触れられていたので、両作品とも存在は知っていた(現在、動画はすべて非公開)。げんずむPのアムンセン幸子シリーズを見た影響も大きい。秋葉原に行った時に「しらせ」出航カウントダウン記念で特集コーナーが組まれていてふと思い出したのだ。

 よりもいの方は本当によかった。前評判とかほとんど知らないまま観たが、後で評判が良かったと知ってさもありなんと思った。大袈裟なストーリー上のどんでん返しがあるとかではないけれど、細かい伏線の張り方が本当に丁寧で、最終話までほとんど中だるみする回がない。その上、全話最終回かと思うくらい毎回山場を作ってくる構成が巧みだった。伏線を丁寧に張るのはいわば当たり前のことだとはいえ、その当たり前ができない作品が溢れる中では非常に貴重な作品だ。テレビシリーズでこれほど面白いと思った作品は、それこそガルパン以来くらいで、レンタルで全話見た後改めてニコニコで全話コメントありで見直してしまった。
 ただ、リアルタイムで追っていなくてよかった、と思ったのも事実である。リアルタイムで追っていたら、第5話がキツくて見るのをやめてしまったかもしれない。実際、全話見たのも1話→2話から5話を駆け足→6話から最終話までちゃんと見る→2話から5話を改めて見る、という順番だった。
 というのも、南極に出発するのは7話だからだ。最後まで見ると5話までの流れが必要不可欠であることはわかるのだが、キマリとめぐっちゃんの関係が別作品の──はっきり言ってしまえばけいおんの唯と和を思わせる関係だっただけに、5話のラストは個人的には非常に衝撃的だった。


 そして「南極料理人」である。こちらはコメディ作品だ。個々の要素はコメディだが、全体的には淡々と物語が進み、最後には主人公が自分は本当に南極に行ったのかと自問自答すらする、ある意味でよりもいとは対極的な作品だ。面白いことは面白いのだけど、正直に言って、こちらを先に見ていてよかった(笑)。