さすがだ


 ありす、肇、文香という3人の探偵役を登場させて、しかもそれぞれにこれまでのエピソードを踏まえた異なる手法を採らせて、なおかつ3人ともにちゃんと見せ場を作れるって凄い。外伝じゃないとなると、推理の順番はこれしかないんだよな……。

本編もこれなら……


 最初、上巻を501、下巻を502のエピソードで固めてディスク化すると聞いた時は、大丈夫かと思ったけど──ストパン、ブレパン関係で、初めて502の方が面白いと思えた作品だった。これは501がつまらないという訳ではなくて、501がこの形式でアニメ化されるのが3回目で、502は初めて、という違いによるもの。
 実際、本編よりよかったという思うところもある。それは雁渕姉の扱い。本編のあのプロットはどうしても疑問が拭えなかったので、いっそこれくらいギャグで落としてくれた方がまだ見やすい。放映当時はてな匿名ダイアリーまとめサイトに転載されたので、CGの出来ばかりが話題になるが、実際ストーリーもかなり納得いかないものだった。
 まぁ、築地氏の熱狂的ファンである私としては、ブレパン関連だとプリクエルが1番、発進しますが2番目で、ぐーっと下がって本編、って感じかなぁ。

私には合わなかった


 うーん……。予告が良さそうだったのでレンタルで見てみたが、私には合わなかった……。



 見たのはこの予告。このシーンと、後はハッカーの女性が主人公のプロフィール見た瞬間報酬放り出して逃げ出すシーンは良かったけど、他がなぁ……。
 主人公は元プロで事情を知る者からは震え上がるほど恐れられる存在、とされている割には、クライマックスシーンの銃撃戦とかも銃で撃てばいい場面で他の手段を採ったり弾切れしたり(目の前に敵の銃が山ほどあるのに!)、プロなのにわざわざ残酷に殺す方法を選んでるのか? と思ってしまった。冴えない親父が自分もボロボロになりながら奮闘するのを見せたいのか、それとも逆にさえないと見せかけて凄腕だというのが見せたいのかどっちつかず、という印象。
 敵も敵で、前衛がブービートラップに引っ掛かってるのに、そのまま後からわらわら突っ込んできたり、いやゾンビ映画のゾンビじゃないんだから……と。私はジョン・ウィックは見てないんだけど、同じ系統なら私には合わなそう。

 前に色々書いたけど、これならキングスマンの方が楽しかった。あっちはあっちで残酷表現はあるものの、わくわくするスパイグッズとか、敵側が最終計画で出してくるハチャメチャなテクノロジーとか、笑えるところも色々あったので。