Everyday young life junes.


 菜々子は公式設定画集で「攫われることが決まっていたので、絶対に嫌われないようなキャラクターにした」というだけあって、ホント好かれやすいキャラの最大公約数的なデザインになっている。むしろパーティメンバーの方が癖が強い。
 P5Sの長谷川善吉=アナザー堂島説を採る私としては、菜々子の年齢設定も結構大きい要素だと考えている。これ以上年齢が大きいと「母親の死の真相を追えない父親」にここまで純粋な態度を取るのが逆に不自然になるからだ──茜のように。

ほぼ名指し

togetter.com


 岡田氏の動画って時折Youtubeのトップに表示されてくるんで、いくつか見たことがあるんだけども……ひろゆきと同種の人間、というのはなかなか面白い評だ。同種かどうかはわからないけど、似たような印象を与える人だとは思う。
 題材そのものも「この作品にこういう裏のテーマがあることは、ファンなら当然知っていますよね?」というような、ある種ファンやマニアの知的劣等感を刺激するようなものが多い。それを、映画の筋立てに合わせて視聴者が今から入手するのが困難だったりする設定資料集とか、雑誌とかを持ち出して「このインタビューでは監督はこう言っている。要するにここはこういうことなんだ」と解説を入れる。あたかも公式でそう匂わされているかのような言い方をするんだけれども、「要するに~」以下は岡田氏の解釈に過ぎない。ただ、この「要するに~」の前と後を区別し辛くするような語り口が巧みだ。

 ただ、それでもジブリの映画解説くらいだったら語る人、見る人の好きにすればいいと思うけど、この人がエヴァの映画解説をするとなると話が変わってくる。というのは、この人がガイナックスの元関係者だから。作品の内容についてではなく、元関係者がまるで今も関係者であるかのように、それも実在の人物が関連するような解説を語ったら、それは一視聴者に当然許される解釈の範囲は逸脱していると思う。
 いや、許されるというと語弊があるか。「それって、アニメ映画の解説の皮を被った『芸能人の暴露本』ですよね?」ってヤツだ。関係者が苦言を呈するのもわかる。