日数の問題が……


 うーん……。この手のランキングは作成者の主観だし、強いという言葉の定義もいろいろだというのは分かっているんだけど……。
 闘魂注入、ハイテンション、百花繚乱、生命の壁、チェックメイトといった第三覚醒ペルソナスキル系は、私の中では評価が低い。動画の中でもチラッとは言われているものの、余りにもSP消費が重すぎる。魔術の素養を前提にしてるけど、ジャズクラブであれを覚えたら、カレンダー上にはあとはほぼラスボス戦しかない。SP消費が重いということは、長期戦のボス戦にも不向き、数をこなさないといけない雑魚戦も不向きってことになる。同様に、松の生命力+テルモピュライも使える時期がかなり遅い。
 反対に、もし周回を前提に語るなら、サタナエルが使えるわけだから、SP消費が重いスキルは勝利の雄叫び持ちのジョーカーに使わせたいところ。パーティメンバーがそういったスキルを活用するのであれば、魔術の素養を複数人に習得させられる、3周目とか4周目とかの話になってくるのではないだろうか。
 そういう意味では使いやすいのが八艘跳びだけど、これまたヨシツネの合成はフツヌシが条件になっているので、ストーリーを進行させないと作れない。ここがP5の上手く出来ているところで、どんなに最適化してチャートを進めようが、鍵を握る最高位ペルソナのいくつかはカレンダー上制約がかかっているので、ぶっ壊れとか言われるスキルはほぼ序盤には作れないようになっているのだ(DLCを除く)。

 私自身、DLCなしでP5無印をやっていて、1周目の途中ペルソナを全く作っていなかったようなアホな状況を除けば、割と重宝したのがアリスだ。「死んでくれる?」目当てではなく、コンセントレイトとメギドラオンを覚えるので、コウリュウ辺りを素材に合成を重ねていって魔術の素養を継承させれば、苦手属性のない火力要員が作れた。法王も死神も、ストーリー上はメメントス以外制限がないので、早めにMAXまで行きやすい、というのもある。

初心を貫いてほしかった


 前作の異世界冒険ガイドが割と面白かったので買ったんだけど、今回は……うーん。
 シリーズなら、ゲームブックを模した体裁を貫いてほしかった。というのも、今回のように「エピソード付きで武器を紹介していく」となると、SNEの過去作品「アイテムコレクション」と完全に被るからだ。過去作との差別化を図るなら、前回のように「こういうシチュエーションではどちらを使う? 正解はこっち」みたいなサジェスチョンがあった方が、読み物としては面白い。というか、そのために前作はあの形式にしたと思っていたんだけど。



 後は、今回もどのゲームを想定した記述なのかはっきりしないというのが正直な感想。途中で露出度の高い剣闘士奴隷の女性キャラとか出てくるが、タルワールとマインゴーシュの二刀流で回避メインっていうバトルスタイルで「そんなのソードワールド2.5でできたっけ?」と思って色々調べてみたら、割と最近発売された「バトルマスタリー」っていうサプリの「バトルダンサー」っていうスキルっぽい。そんなの明記しておいてくれないと、ソードワールドの熱心なファンでもなければわからないよ……。



 いずれにしても、今後もこの方針で行くというのであれば、かつてのコレクションシリーズとどう差別化を図っていくのかが気になる。実は、どのゲームにどう活用するかを念頭に置いて書くべきというのもこの差別化の部分に関わっている。普遍的な武器に関する知識のみを語るのであれば、アイテムコレクションの内容からアップデートする必要性がないからだ。