先日「公式イラストのタバサとレックスが金髪なので、DQWはビアンカルートが公式なのでは」と書いたが、どうやら違ったらしい。なんと、花嫁の心で誰を選択するかによって、新武器「グリンガムの三竜鞭」の演出に登場するタバサの髪の色が変わるというのだ。
これはこれで非常に面白いギミックだとは思うけど、これから選ぶ私のようなプレイヤーはともかく、3年前に選んでしまったプレイヤーは、この仕様をどう感じているのかはちょっと気になるな……。
地図についての話(4)・タイタン世界(ファイティングファンタジー)
さて、今回も地図についてのエントリ……の前に、お断りしておきたいことがある。これまでは元のツイート主の意図を尊重し、「小さな島など、地図の中心に海洋が来るタイプの地図」を「国産型」、逆に「中央に大きな大陸が位置している地図」を「海外型」と書いてきたものの、こうしてTRPGの地図を追っていくと、実は逆の方がずっと多く、読んでいる方も混乱するのではないかと思う。なので、これからは前者を「海洋型」、後者を「大陸型」と呼ぶことにする。ちなみに、「大陸型」にはロードス島やクリスタニアのように、その地域そのものが「大陸」と呼ばれていなくても、実質的にそのゲームの舞台はその範囲に限られる、という場合も含む。
それを踏まえた上で、今回採り上げるのはファイティング・ファンタジーのタイタン世界である。これは「海洋型」の地図だ。アランシアとカーカバード、クールという3つの大陸が存在し、それらを大きな海洋が分断している。
これはトンネルズ&トロールズや、ルーンクエスト、ダンジョンズ&ドラゴンズと同じ形態である。そう考えると、西洋のTRPGにこのタイプの地図が多い理由も推測がつく。海外のTRPGデザイナーは、同じゲームシステムでより(地理的に)広い範囲をカバーしようとする傾向が強いように見えるのだ。
例えば、ファイティング・ファンタジーであれば、ゲームブックの舞台となるアランシアとカーカバード、クールは、それぞれ地理的に大きく距離の離れた別々の場所だ。火吹山などメジャーなゲームブックはアランシア。もう一方の目玉タイトルであるソーサリーはカーカバード、そしてもう一つのクールは、先日発売されたサプリメントが出るまで謎に包まれた土地とされていた。そして、この3つの大地を行き来するというエピソードは私の知る限り存在しない。
言い換えれば、ストーリー上行き来することが想定されないほど遠くの場所を、一つのゲームシステム(あるいはそのフォーマット)でカバーしている、とも言える。ファイティングファンタジーシリーズにはサイバーパンクだのスペースオペラだのまであるのだから、「サムライの剣」のような異質な舞台の作品は、行き来を想定しない以上、既存作品とはまったく別の世界が舞台、としてもよかったはずだが、それをしなかった。だからこそ、タイタン世界は「海洋型」地図なのだ。