VRchatに興味がないわけではないんだけど、何をどうすれば始められるのかがわからない……という人は私を含めて少なくないのではないかという気がする。
人形博物館とあのゲームの聖地巡礼
今まで何度か書いたことがあるように、ドラクエウォークを始めてから幾度か横浜に出向いたことがあるが、氷川丸やマリンタワーに行く度に目に入る「横浜人形の家」という表示が気になっていた。しかし、これまでは開館時間に場所にたどり着くことができず、今回改めて出かけることにした。また、横浜人形の家博物館を調べている時に合わせて知った「ブリキのおもちゃ博物館」にも行ってみることにした。
後者については割とその場で決めたようなノリだったのだが、2つの博物館が対照的な展示となっていたのが興味深かった。
これは私の完全なる偏見である、とお断りした上で所見を述べると、人形博物館は受付の方も含め、中で働いていた人たちも女性しか見かけなかった。その展示は「人形そのものに関する歴史」や「展示されている人形に関しての背景」などが説明として掲示されていた──つまり、建物も含め、一般的な博物館の展示のそれだった。
これに対しブリキの人形博物館は、建物からして一般の邸宅の延長のようであり、成立経緯も「個人のコレクションをそのまま展示することにした」というイメージだ。
ケースの中に飾られている人形の数は相当量だが、説明は必要最小限。その説明も人形博物館のように中立的、客観的な視点というより、個人的な思い出や感情が籠った、いかにも「昔ブリキの人形を集めていた男の子が、長じて自分のコレクションを世間一般に見てもらいたいと考えるようになった」というような展示だった。
どちらがいい悪いという話ではなく、人形という、博物館としてはある意味でニッチな対象を、これだけ近距離の二か所で展示しているにもかかわらず、方向性としては正反対といってもいい展示になっていたのが、なかなか面白かった。
意外なところで聖地巡礼
そして、帰り際に立ち寄ったのが意外な場所だった。たまたま「行ったことのない公園に立ち寄った」というだけだったのだが、非常に見覚えがある。
それはペルソナ5スクランブルの「横浜」のシーンの背景だった場所だ。
(埋め込み位置を参照)
私自身P5Sをやっている時には、モチーフになったのがどこなのかは全く知らなかった。恥ずかしながら「横浜にこんな場所あったかな」という感じだったけれど、今回「港の見える丘公園」に立ち寄った瞬間、あれはここだったのか、とはっきり分かった。
言い訳になってしまうが、この横浜のイベントがゲーム内で夜に訪れる場所だったために、周囲の状況があまりよくわからなかったというのもある。この場所はその名のとおり「港が見える」というのがメインのはずだが、少なくともゲーム中では港は見えない(有名な場所なんだから自明だろ、という話なのかもしれないが……)。
そんなわけで、当初の目的にはなかったが、意外なところでペルソナの聖地巡礼をしてしまった。ちなみにブリキのおもちゃ博物館は、この港の見える丘公園からごく近い位置にある。