おっと……。FGOはホワイトデーイベントすら奏章3クリアが参加条件か。じゃあ、スルーで。
サイバーパンクアニメの嚆矢
まさか今の時代にバブルガムクライシスを取り上げる動画があるとは思わなかった。動画の中で述べられなかったことを中心に、勝手に補足していこう。
まず、最初のバブルガムクライシスシリーズ(第1シリーズ)は全部で8話。ストーリーは薄いと動画の中では言われているが、実際には1話「Tinsel City」が単独でも見れる作品で、2話「Born to kill」、3話「Blow up」とストーリーが連続しており、4話「Revenge Road」が番外編。5話「Moonlight Rambler」と6話「Red Eyes」が、3話までのストーリーの続きで、7話「Double Vision」が3話の続き、そして8話「Scoop Chase」がまた番外編、という繋がり方をしている。
そして動画内でも言われているように、第2シリーズに当たる「バブルガムクラッシュ」の第2話「Geo Climbers」は、元々旧シリーズの第9話として作られた作品だという。
しかし当時リアルタイムで追っていた身からすると、第8話「Scoop Chase」は、作中の謎が全て解決しているわけではないにせよ、7話「Double Vision」までで一旦終わったストーリーの、サービスありの番外編という雰囲気で、完成度も高いように見えた(主題歌のタイトルも「Bye Bye My Crisis」だったし)。逆に第2シリーズの2話「Geo Climbers」は、後に続く伏線が沢山張られており、これだけを第1シリーズの第9話として世に出されていたら、シリーズとしてかなり消化不良感の強い印象だったと思う。
第1シリーズのバブルガムクライシスが人気だったのに、続く第2シリーズのバブルガムクラッシュが人気がなかったというのは、そもそも制作側の力の入れ方が違ったような印象だった。
第1シリーズは中の人にも焦点を当てて、コンサートなども積極的に行っていたが、第2シリーズでそういったものをやっていたという話は聞かない。第2シリーズの第1話は作画レベルが低かった上に、何故かストーリーも完結していないのに単独でPCエンジンでゲーム化されている。しかもHuカード対応のため、ストーリーもののアドベンチャーゲームなのにセーブが一切できないという仕様で、今の感覚からすると、名作というよりはクソゲーという分類になりそうだ(中古でもかなり値落ちしていた)。
上で挙げられている第2シリーズの2話「Geo Climbers」は確かに第1シリーズを思わせる作画レベルの高さだったものの、恐らく1話の時点で人気が出なかったため、3話「Melt Down」で大急ぎで伏線が畳まれ、尻切れトンボで終わってしまった。
また、このバブルガムクライシスのアナザーストーリーとして、ADポリスという作品があったことは前にも書いたとおりだ。
ここまでが動画で述べられているが、実は後年、バブルガムクライシスシリーズとADポリスの両方がフルリメイクされている。これは続編ではなく完全なリブート作品で、旧シリーズで中途半端だったストーリー上の謎の解決についても、物語を1から構築し直すことでほぼ説明されている。
ただしその分、登場人物の性格や設定、キャストもキャラクターデザインまですべて旧シリーズから一新されており、その点は旧シリーズのファンからは賛否が分かれるところかもしれない。
さらに、このリブートした作品の関連作として「パラサイトドールズ」という、比較的ハードな世界観のサイバーパンクアニメーションが劇場版として公開されている。ここまでが、バブルガムクライシスシリーズのリメイク作品を含めたシリーズ全体の構成だ。そして、このパラサイトドールズ公開の後、シリーズは休止している。
余談になるが、バブルガムクライシスのリメイク作品が発表された前後、業界では古いOVAをリメイクするのが一つの流れだったようで、他にもリメイクされた作品がいくつかある。同じサイバーパンクであれば「Burn UP」とか、スペースオペラであれば「ソルビアンカ」。あとは伝奇もので「吸血姫美夕」などもそうだ。
特にソルビアンカは、日本よりも海外での人気を受けてリメイクされたという意味では、バブルガムクライシスとよく似た経緯をたどった作品である。



