ゴールデンWALK2025


 今年のゴールデンウィークドラクエウォークのイベントは、事前に告知されていたとおり、全国各地のランドマークが関わるイベントである。といっても、前回のドラゴンボールイベント(筋斗雲モード)に引き続き、実際にその場所まで行かなくても達成できるイベントだ。
 過去の季節イベントと同様、戦闘や回復スポットやメガモンスターとの戦闘などでポイントを貯めることで、ランドマークを背景に写真が撮れる。ところが、ゲーム内で撮った写真と、実際に現地に出向いて撮影する写真は、明確に異なる写真となるようになっている。そういった点でわざと差別化を図っているのかもしれない。
 例として、松本城の写真を挙げよう。



 ドラクエウォークプレイヤーにどれだけいるのかわからないが、私は割と出先でドラクエウォークのAR写真を撮りまくるタイプなので、見てすぐに気がついたことがある。
 ドラクエウォークに限らず、ポケモンGOやモンハンNOW、信長の野望・出陣も含め、これまで出ている位置情報ゲームは例外なく、「高度」という要素をゲーム内で再現できない。元となる地図が平面だからだと思うが、建物があったとしてもその高低差は表現されないし、山も谷も立体的に表示されない。
 東京タワーやランドマークタワーについても、単体のオブジェクトとして地図上に配置されているだけだ。そのすぐ傍に別の高い建物があったとしても、ゲーム画面では平面としてしか表現されない。
 さて、ここでイベントで撮影した松本城の写真を見てみると、ランドマークの後ろに山が描写されているのが見える。これは、現実の松本城の周囲にこんな山があるわけではない。実際の松本城を見ればわかるが、城郭のこんな近くに山はない。松本城の周囲は平地である。つまり、これはそれっぽい背景を描画しているだけなのだ。

 ただ、今回のイベントに関して勘違いしていたこともあった。事前の説明では「全国各地のランドマークを回るイベントだが、ポイントを消費すれば実際に行かなくてもカメラで撮影ができる」というような書き方だったので、逆に現実世界でランドマークを回れば、その分ポイントを消費せずに済むのかと思ったら、実際は、直接現地へ行ったとしてもポイントは消費しないと写真が撮れない。

行ってみた

 前回のドラゴンボールイベントと違い、今回は目的地がはっきりしていたので、ゲーム内だけではなく実際に現地を訪れたら何が起こるのか、というのを試してみることにした。もし、これが遠方のランドマークばかりだったら諦めたと思うが、今回は東京タワーと横浜ランドマークタワーが含まれており、これは比較的容易に、現実世界で回れるポイントだったからだ。ちなみに、どうやら専用の称号が手に入るようだが、それ以外のメリットはなさそうだ。


  


 左側が実際の東京タワーのゲーム内スクリーンショットである。右側の今回のイベントで撮れるゲーム内スクリーンショットと比べると、本当の東京タワーの背景には、建物が描画されていないことがわかるだろう。
 せっかく東京タワーまで来たので、上に登ろうか迷ったが、実は先日「にじさんじフェス展示会」があった時に、ついでに上っていた。さすがに直近でまた登るのは、というのと、次の予定もあったので、真下まで行っただけで退散した。どうやら子供の日にまつわるイベントが行われていたようで、以前にはなかった鯉のぼりが飾られていた。



 そして、こちらが2か所目の横浜ランドマークタワーだ。こちらも、現地のスクリーンショット(左側)と今回のイベントで撮影できるスクリーンショット(右側)を比べてみよう。


  


 現地のスクリーンショットでは森の中にビルが建っているように見える。右側のスクリーンショットでは、比較的遠くに小さい建物が複数見える。では実際はどうかというと、近隣に高層ビルが複数あるので、ランドマークタワーだけがこんなにぽつんと目立ってはいない。



 こちらは展望階まで上がってみた。GW後半は天気が崩れるという話があったせいか、非常に混んでいたのが印象に残った。そういえば、横浜は比較的近い範囲で、高いところからの景色が望める場所が、マリンタワーランドマークタワーの二か所ある。船の展示も同様で、ランドマークタワーの傍に帆船日本丸マリンタワーの傍に氷川丸となっているのが、なんだか面白い。個人的には後者の方が、どちらかというと空いているのでゆっくりできて好きだが……。