プレイヤー人数の話の続き

 先日の、セッションにおけるプレイヤー人数に関するエントリを自分で読み返してみたが、「コネを持ったり持たれたりしていない関係のプレイヤーに対して、もっと協力的にプレイすればよいのでは?」という意見を持つ人もいるかもしれない、と思ったので、補足しておく。



 プレイヤー4人でプレイする場合、キャストAとキャストC、キャストBとキャストDのように、お互いにコネを持っているわけでも持たれているわけでもない間柄というのは「非協力的な間柄」というよりは、端的に言えば「連絡の取れない間柄」ということになる。ここで言っている「連絡先」というのは単に電話番号や住所を知っているというだけではなく「連絡を受けるに足るだけの、相手からの信用を勝ち取っている間柄であるかどうか」ということを含む。
 ブラックラグーンでロックがファビオラを連れ回していたシーンがわかりやすい。あの時、ロックは相手の住所が分かっていたにも関わらず、誰にも対応してもらえなかった。信用されていなかったからだ。トーキョーNOVAのキャストというのは基本的にはプロフェッショナルであり、突然かかってきた電話やいきなり訪ねてきた人間に無警戒に応対はしない。
 では、なぜこんな面倒な作りになっているかというと、それは間に入っているキャストBをシナリオに絡めるためである。例えばこのようなシチュエーションだ。

 キャストAは探偵(フェイト)であり、ある日行方不明の人物の捜索依頼を受けた。しかし、その居場所は腕利きのニューロ、つまりハッカーの手によって隠されており、調査を進めるにはこちらも腕利きのニューロの力を借りる必要があるが、そのような知り合いはいない。しかし、キャストBにニューロの知り合い(キャストC)がいたのを思い出す。
 そこでAはBに連絡を取り、腕利きのニューロを紹介してくれないかと頼むことにした。実は、Aが依頼を受けたその頃、ナイトワーデンに所属する護衛(カブト)であるBは、別の相手から身辺警護の依頼を受けていた。Aに直接協力することは難しいが、Cを紹介するぐらいのことはできそうだ。
 Cは少々危なっかしい性格であるが、過去にBによって命を救われたことがあるので、知らないAからの頼み事は聞かなくても、Bの頼みなら断わらないという間柄である。
 もちろん──Aが捜している行方不明事件と、Bが受けている身辺警護の話は、シナリオが進行していくことで、同じ犯人による事件であることが明らかとなる。この時、AがCの力を借りるのに、Bが間に入ったのが効いてくる。「あの時のあれがそうだったのか」という展開になるのだ。

 また、逆のシチュエーションも考えられる。たとえば、ニューロのキャストCが突然、正体不明の相手から自宅を襲撃される。犯人はどうやら生身(ウェット)であり、ネットワーク上には手掛かりが全くない。こうなるとCとしては手の打ちようがなく、実際に足を使って犯人を探してくれるツテが必要になる。
 しかし、C自身にはそういったツテがない。一方、過去に別の事件で関わったプロの殺し屋、キャストDが、探偵の知り合いがいると話していたことを思い出す。CとDは昔、とあるP&Eミッションで一緒に行動したことがあり、現在でも多少繋がりがある。D自身は人探しには向かないが、キャストAならCの助けになるだろう……。

 このような例から分かるように、キャストAとキャストCが直接連絡を取れない設定にしておくことで、キャストBやキャストDが物語に絡むきっかけを作ることが可能になる。一方、プレイヤーの人数が3人以下の場合は,、元々ある程度密度の濃い人間関係を築くことができるので、このような工夫の必要性が薄いのだ。