先日の続き


 先日のエントリの続きのような話である。先日のエントリは、ふぃあ通の動画に対する自分なりの見解ということで書いたものだが、実はふぃあ通に最初に寄せられているコメントに対して、鈴吹社長は根本的な解決を図ろうとしているため、質問の内容への直接的な回答ではなく、一般化した回答になっている。なので今日は、コメントそのものに対する感想を書いていきたい。

 大前提として、コメントしている人たちが楽しんでいる環境やプレイスタイルを否定するつもりはまったくない。あくまでも私個人の体験談であることは、初めにお断りしておきたい。

敵がNOVA軍だったら

 1つ目のコメントについては、動画を見てから昔のセッションの記憶などを思い出してみたが、R時代のシナリオで、依頼の段階で敵がNOVA軍とか、あるいは依頼人がNOVA軍と分かっているケースはほとんど経験がない。
 というのは、レヴォリューション当時のNOVA軍は謎に満ちた存在であり、その辺の事件に自ら乗り出してくる印象はほとんどなかったからだ。フロントに出せる組織はブラックハウンドだのシノハラセキュリティサービスだの事欠かない組織だし、仮に自分たちが出張ってくるとしても、NOVA軍で最も一般的なスタイルといえばクグツ。かなりの確率で「完全偽装」を使い、正体を隠して登場してくることがほとんど。正体がNOVA軍だとわかるのはシナリオの中盤とか終盤ということが多かった。
 じゃあ「セッションの中盤や終盤で相手がNOVA軍だと分かった時に、PC達がどうするか」というのは、これはむしろ「依頼の内容とシナリオの最終目的がズレた時に、セッションのハンドリングをどうするか」「シナリオの展開にどんでん返しがあった時に、どのようにキャストの目的とセッションの目的をすり合わせるか」という話で、NOVA軍に限らず、敵が軌道千早でも、イワサキでも起こり得る。
 そういう意味で、導入時に「関係者がNOVA軍だったから発生する特有の事象」というのは、自分にはあまり経験がない。大袈裟な話をしてしまえば、クライマックスシーンで戦闘に入ってから相手がNOVA軍と判明したとなれば、その時点で逃げることは至難の技だ。実際、それでゲスト扱いのタケミカヅチ8人に囲まれ、めちゃくちゃ激戦を演じたなんていうシナリオもあった。

オープニングで神業を禁止するか

 そして次のコメントの「オープニングで神業を使用することを禁止するかどうか」という話。
 私自身がルーラーだったらどう裁定するかと考えると、神業は優先度としてゴールデンルールの次に来る強力なリソースなので、プレイヤーがどうしてもオープニングで神業を使いたいと言ったなら、制止はするけど禁止はしない。実際にあったケースだと「自分の正体を隠してセッションに参加したい」という理由で、クグツのキャストがオープニングで「完全偽装」を使ったといったケースがある。
 ただし、このコメントに関しては、私の裁定とは違うなと思った箇所が別にある。それは「オープニングでカット進行を行っている」点だ。質問者はこれを質問項目にしていないが、コメント内で「エースのカードを出して暗殺した」と言っているので、通常の戦闘に入っていると思われる。
 私がセッションでルーラーをする時は、カット進行を含め、オープニングフェイズで判定は許可しない。判定は、判定値の算出や目標値の設定など、具体的な数値処理が入るため、神業と違って時間がかかる。オープニングはあくまでもオープニングだ。
 質問者のシチュエーションでいうと、実はオープニングで神業を使うことを許しても、それは対抗神業で防がれているようなので、カット進行にさえ入らなければ相手のキャストは逃げおおせた可能性がある。戦闘に入ろうとしたところで「それは別のシーンで」として、強制的にシーンを終了させれば、少なくともオープニングで相手のキャストは死亡しないで済む。

 実際に同じ状況が発生した訳ではないが、似たような状況が発生したことはある。それは、キャスト①にキャスト②の捜索依頼が来る、というシナリオだった。このシナリオでは、リサーチフェイズ以降、キャスト②の登場シーンにはキャスト①は登場できない、というシナリオルールで進行した。
 なんて、ここまで偉そうなことを書いてきたものの、この話は私の失敗談である。その時は一体どのような展開になったかというと……それはまたの機会に。