昨日のエントリの微妙な続きになるが、今回は辛口ではないので折り畳まない(一応、昨日のエントリを見ていない方向けに注釈を入れる)。
昨日はあんなことを──SFTRPGはD&Dのような、複数のPCが協力し合う物語のアーキタイプを作れなかった──書いたが、努力していたゲームはちゃんとある。私はそういったTRPGが好きだ。学ぶべき先人が存在しないところから、懸命に最初の道を切り拓こうという姿勢は素晴らしい。
例えばサイバーパンクTRPGにおいては、クラス制の概念をサイバーパンク2020が作り、それをトーキョーNOVAが昇華させて、物語のアーキタイプを作るところまで到達した。しかしNOVAについては散々書いてきたのでここでは改めて触れない。今日の主題はこのゲームである。
このTRPG「スターレジェンド」は、SFTRPGだがスキルシステム制ではなく、クラスシステム制を採っている。その点は先駆者「スぺオペヒーローズ」と似ているが、単にクラス制というだけではなく、ストーリーのアーキタイプをゲームシステムに落とし込んでいる。それが「地球碑文」だ。
すべてのPCは地球碑文を、そして、そこに秘められたものを探し求めて宇宙を旅する。そして、その探索における役割の違いによって基本クラスが分かれる。また、ヴィランはこの地球碑文を悪用しようとするものである。これによって仲間たちと物語のアーキタイプができる。
ストーリーの制限が強いように見えるが、NOVAにおけるNOVA軍と同じことが言える。「地球碑文さえ関わっていれば、後は自由に作れる」のだ。スターウォーズがやりたければ、パルパティーンを地球碑文を悪用するヴィランにすればいいし(「クリスタルシンガー」というジェダイ的な存在もいる)、スタートレックがやりたければ、未知の惑星を探索に向かったら地球碑文が見つかったことにすればいい。
強いて一点だけ欠点を挙げるとすると、「地球碑文」の存在が余りにも「スターレジェンド」というゲーム独自の、特異な存在すぎて、これを出してしまうとどんなゲームもスターレジェンドになってしまうため、他のタイトルで使える汎用的なアーキタイプにはならない、という点だろう。最初からそのつもりで作っていないと思うが……。
ちなみに続編
なお「エイジ・オブ・ギャラクシー」は「スターレジェンド」の続編だが、私は前作の方が好き(というかプレイヤーから好評)だった。
昨日のエントリで書いたように、エイジ・オブ・ギャラクシーはすべてのPCが亜空間に収納できる個人用のスペースシップを持っていて、いつでも自由に召喚できるという設定だ。しかしプレイヤーからすると、自分が便利というよりは、ヴィランをどんなに(生身で)追いつめても、いつでもどこでも超強力なスペースシップを呼んで逃げられることの方が気になったようだ。
あとは、折角スペースオペラを遊んでいるのに、戦隊物か魔法少女物みたいだ……というのも言われたことがある。確かに、生身の人間5対5で戦闘しようと思ったら唐突に宇宙船10隻の艦隊戦になるのは割とシュールな光景だが……。
もっともAOGの最大のメリットは「スタンダードロールプレイングシステム(SRS)を使ってスターレジェンド世界で遊べる」ことなので、それをどう評価するか次第だろう。

