私もサイバーパンクエッジランナーズ・ミッションキットを買ったので、この動画で伏字になっているところも含めて知っているんだけど、私は動画主やコメント欄の人たちと違い、ルーシーは死んでないんじゃないかと思っている。「エッジの向こう側」には行ったかもしれないけど、それはすなわち「死」ではないという意味で。
伏字になっている部分についても触れるので、一応折り畳むことにする。
動画内で引用されているミッションキットの文章の全文は「彼女はもう安全だ。行けたんだ。おまえたちが行きたがってたところに。彼女はこんな街にいるにはいいヤツすぎた。おまえも、そうだったと思う。」だ。
発言者はファルコで、動画についている注釈は、当該書籍には前段しか書かれていない。「彼女=ルーシー」という部分だけであり、「おまえたち=プレイヤー」というのは、ミッションキットの注釈にはない。
では、「おまえたち」とは本当にプレイヤーのことを指しているのか? という話になるんだけど、実はこのフレーズの下には「これらの『ひとこと』はエッジランナーたちに向けた言葉ではない」とはっきり書かれている。
TRPGにおけるPCの設定は様々だから、例えサンプルキャラクターを使っていたとしても、PCたちがどこに行きたがっていたかなんていうのは、ファルコには知りようがない。しかも彼は「ルーシーはそこに行った」という。ということは、「そこ」というのは2077のVの太陽エンドのような、ナイトシティの誰もが目指すような漠然とした栄光の道のことではなく、具体的な場所のこと、この場では「月」を指していると考えられる。でも、2077で月を目指すPCは、決して一般的ではない。それに、もし「おまえたち」が指すのがPCなら、目の前にいる相手に向かって過去形で「そうだったと思う。」なんて話すことはないだろう。
なので、あくまでも私の個人的な解釈では、ファルコが話しかけているのは、シナリオタイトルでもあり、この場面に出てくる(遺品の)ジャケットに対してだと思う。つまり「おまえ」とはデイヴィッドで、「おまえたち」とは、「デイヴィッドとルーシー」のことではないか? 「おまえたちが二人して行きたがっていた場所に、ルーシーだけは行けたんだ」と今は亡きデイヴィッドに話しかけているのでは? ということだ。
この文脈だと、もしルーシーが死んでいるなら、命を擲っても彼女を守ろうとしたデイヴィッドに向けて「彼女は安全」と語りかけるのも違和感がある。ルーシーとデイヴィッドは「違う場所」に行ったのだ。なので、ルーシーは月に留まったか、月の後にアラサカの手の届かないどこかに移住したのではないか、というのが私の想像だ。そんな場所地上にあるのかとも思うが、ナイトシティでVが暴れ回ってアラサカが弱体化した後なら十分あり得る。
ただ墓標には「連れて行ってくれた」と書かれているので、月行きのチケットを入手してから墓標を建て、それから月に向かったのでは……なんて考えている。ジョニーの節制エンドを見ても、ナイトシティの夢に破れた人間は、一旦ナイトシティを離れたらもう二度と戻ってこないような気がするんだよな……。


