まずは、「注文を口頭で取る」というのと、「店に備え付けのタブレットを使って注文する」というのと、「客のスマホを使ってQRコードで注文させる」というのと、「注文にLINEの友達登録を必須にする」というのを、全部一緒くたに語るのはやめて欲しいかな。
私自身は、最初の2つと後の2つには大きな隔たりがあると思っている。店がタブレットを備え付けて、それを使って注文しろというのなら全然抵抗はない。自販機で物を買うのと同じことだ。それは店のリソースを使っている。
だけど、客のスマホを使うのは客にリソースを使うことを強いている。それをやるんだったら、あらゆるキャリアで店内で必ず電波が通るようあ立地にあり、なおかつ客のスマホがバッテリー切れになった時のために、モバイルバッテリーを店内に潤沢に用意している、あるいは各席でバッテリーを充電することが自由にできるシステムになっている、これが最低のスタートラインだと思う。
仮にそのスタートラインに立っていたとしても、例えばこの店の中でお茶を飲みながら映画を見ようと思っている客に、映画を見るために使うためのスマホを、強制的に別の用途に使わせるという点には違いがない。セルフサービスとはまた事情が違い、客の持ち物を強制的に使用している。「うちの店は節約のために椅子を置いていない、椅子に座ってお茶を飲みたければ、自分で椅子を持ってこい」なんていう店はないだろう。それと同じことだ。
とはいえ、店側には決済方法を選ぶ理由がある。だから店側の義務は、店の外に「自分の店はこういう注文方法、こういう決済方法しか使えない」というのをデカデカと明記することだと思う。入店待ちの列に並んだ後に、店の中に入ってから「実はQRコードでしか注文できません」というのは、客に列に並んだ時間を一方的に消費させるのと同じことだからだ。
「LINEを使った友達登録が必須」に至っては、もう論外だと思う。正直言って、そこから送られてくる通知の利便性よりもそれを使って注文させられる嫌悪感の方が強い。
以前、ドラクエウォークである場所へ移動する途中、お腹が空いたので混んでいたロイヤルホスト代わりに、同じビルの中にあったガラガラの喫茶店に入ったのだが、注文はLINEでの友達登録が必須、そして配膳はロボットが持ってくるくせに、なぜか水とおしぼりは店員が持ってきて、最後の支払いも店員が自分でレジを打つという、どう考えてもリソースの配分を間違っているとしか思えない店があっだ。そりゃロイヤルホストがめちゃ混雑している日にガラガラなわけだわ、と心底納得したことがある。
だって他の方が優れているから
これは、私はストーリーをスキップする人の心情に近い。
私にとって、RPG(そしてゲーム全般)というのは自己表現であって、小説や映画のように登場人物の心情を追うためのメディアではない。登場人物がどのように行動しているか、どういう状況にあるのかというのはストーリーの文章を読まなくてもわかるし、人物の心情を知りたいならゲームより優れた媒体はいくらでもある。
だから私がストーリーをテキスト(というよりコンテキスト)までちゃんと追うのは、自分の選択がストーリーに反映するゲームの場合だ。分かりやすい例でいうと、P5Rは追う。FGOはあまり追わない。前者はプレイヤーの選択の結果が展開に反映する。一つ一つのコープの物語は同じでも「やるかやらないか」「やるならいつどの順番でどこまでやるか」によって「自分だけのジョーカーの物語」が作れる。これに対してFGOの場合は、あなたのカルデアのぐだ子と、私のカルデアのぐだ子の物語には、基本的に進行状況を除き一切の違いがない。ガチャの結果が全然異なっている場合ですら、ストーリー上の登場人物は変わらない。となると、その物語をゲームとして追うことに、私はあまり意味を見出せない。私のモチベーションはそこではなく、別の場所にある。