まず、今回の動画を見て一番驚いたのは、NOVAの「ブロッカー」と「スティンガー」が元シャドウランのPCだったという話だ。二人のスタイルがシャドウランの戦闘システムと合致しなさ過ぎて、一体どういうPCだったのかが全く想像がつかない……。
逆に、ブレイド・オブ・アルカナのNPCがロック・ミュージシャンから採られているというのは結構有名だと思う。エリック・クラプトンはブルーダーシャフトの大兄「スローハンド・エリック」だし、リッチー・ブラックモアはセプテントリオンの頭領「リヒャルト・シュヴァルツ」。ジェフ・ベックはブリスランドの外交官「ジェフリィ・ベッカード」だ。最後の一人はちょっと影が薄いけど……。
今回挙がったタイトルたち
今回のふぃあ通の動画に倣って「強く印象に残ったTRPGを3つ挙げる」……というのは、過去のエントリで3つどころではなく散々やっているので、今回は出演者の方達が挙げた合計9つのタイトルについての、自分の個人的な思い出を語っていくことにする。ただし、過去のエントリで個別に語ったものについては、被ってしまうので除外する。……まぁ、そうなると性質上「やらなかった理由」を挙げていくことになるので、ちょっとネガティブ気味の意見になるが、ご容赦願いたい。
トレイダーズ
最初に、岡田さんが前回挙げた3タイトルについて。とはいえ、ソード・ワールドとダンジョンズ&ドラゴンズについては過去に書いているので、トレイダースの話だ。
これは発売された当初、プレイグループの仲間たちで1回やってみようという話が出たことがある。しかし、ルールブックを購入して読み込んだものの、岡田さんが挙げたその特徴の部分、「イベントピース」と呼ばれるルールが、自分にとってはハンドリングできない部分で、どうしてもうまくセッションを回せる自信が出ず、仲間たちにごめんなさいをした記憶がある。
要は、シナリオの進行をGMが完全に制御する形ではなく、ある程度ランダムにストーリーが進行する部分があって、それがGMが想定していたストーリーと相反してしまった時に、どうすればいいのかというイメージがつかなかったのだ。
例えば「重要なNPCが誘拐されたので人質を救出する」というシナリオ(これもイベントピースで指定されることがある)をプレイしている途中、「ユニコーンの角を取ってこい」というピースが出ても、プレイヤーとしてはそっちに行きづらいだろうし、話をうまくまとめきれる自信がない。
シナリオをある程度ゆるく決めて、ランダムに出てくるピースを優先する、アドリブセッションのような形の方がうまく進行するゲームなのかもしれないが、自分には感覚が上手くつかめなかった。
前回の動画では「後継ゲームはない」と言われていたが、「ランダムに発生するイベントにセッションが誘導されること」に関してのみいえば、新星界スターロードやCLAMP学園TRPGが近い構造のゲームに思える。
ストームブリンガー
次に、久保田さんが挙げた3つのタイトル。ストームブリンガーについては、動画内で出ている表紙は実は新版で、その前にボックスセットで出ている。これについては、過去にちょっと切ない話をエントリで上げたことがある。これが私の思い出の全てなので、リンクを貼るのみとさせてもらう。
TORG
久保田さんとTORGの話については、これはもう知ってる人には有名な話だろう。「ヘリオンコート」という当時超有名だったサークルがあり、遠藤卓司さんや井上純弌さんが所属していた。このサークルでの「ゴーントマン・リターンズ」などのエピソードは、RPGマガジンでも記事になっていた。そしてこれが後に天羅万象を生み出したサークルとなる。この「ヘリオンコート」というサークルの所属メンバーが作った、あるいはその影響を受けて後世生み出されたゲームはかなりの数に上りそうだ。
ただし、私自身のTORGの思い出はというと、前にTORGそのものに関する記事を書いたことがあるが、とにかく専門用語が多い上に、ルールの運用が難しい。これも前に記事で書いた「1つのワールドを共有しながら、GMごとに違うルールで遊ぶ」というプレイグループと相性がいいと思い、キャラクター作成まではプレイヤーにお願いしたものの、「ちょっとこのゲーム、ルールを覚える自信がない」とメンバーに言われてしまい、そこで止まってしまった。
動画の中でも言われているが、躊躇している間にカオスフレアが出てきて、そちらはルールが非常にシンプル、かつ世界観も魅力的だったので、そっちで遊ぶ機会の方が多くなってしまい、そのTORGに戻ろうという話にはならなかった。
また、先述のトレイダーズにも似ている部分がある。ストーリーのハンドリングとまではいかないが、推奨行動というものがカードで設定されていて、ここもプレイヤーが困惑するポイントだった。
例えば、あと一撃で敵にとどめを刺せるというシーンで推奨行動が「挑発」とかだと、攻撃ではなくてここでセリフを言わなきゃいけない、という。これは考え方によっては、場面を演出するのに非常に役に立つツールだというのはわかるのだが、キャラクター作成を一緒にやったプレイヤーたちからは困惑の声が多かった。
後は些細なことだが、トランプやタロットカードではなくオリジナルのカードを使用するのだけれど、その枚数が多い上にオンリーワンのカードが結構あって、「このカードがなくなったらプレイヤーがすごく不利になるだろうな……」なんていうあたりも躊躇した理由かもしれない。
WARPS
WARPSについては過去の記事で書いたことがあるが、ワープスファンタジー個別のエピソードについてはあまり書いていないので、これについては改めて書き足すかもしれない。結構思い入れのあるゲームではある。
DragonQuest
そして鈴吹社長のセレクションはもうさすがというしかない。ドラゴンクエストについては存在は知っていたけれども、動画の中で言われているように入手が非常に困難で、もちろん日本語版はなく、遊ぶ環境以前の問題だった。
ドラゴンウォリアーズ
ドラゴンウォリアーズは私の好きな文庫版形態のファンタジーRPGだったので、喜び勇んで買ったはいいものの、他のプレイヤーも困惑していた。最初のルールブックを買って、プレイできるキャラクタークラスが戦士(バーバリアンとナイト)だけ。
黎明期ならともかく、既にソード・ワールドやハイパー・トンネルズ&トロールが世に出た後であり、あえてこれを選ぶ理由があまりなかった。後々時折高評価を耳にして遊ぼうかと思った頃にはもう現物が世になく、持っているのが私だけみたいな状態だった。

