導き手でなくそれを装った殺戮者としてなら、ＱＢにかなり近いことをしている者がいる。例えば聖グラウディシア騎士団ペネレイア分団長、サイモン・ブラックことシモン・ド・ロシュフォーニュなどがそれだ。彼は「聖グラウディシア騎士団は命を賭して真教の教えを守る秘密騎士団である」と称して敬虔な真教徒を団員に勧誘しているが、本当の目的は分団員の聖痕を奪い取って我が物とすることなのだ。
厄介なのが「真教教会（の一部）が腐敗していること」「それを糺すためにＰＣの力が必要であること」「聖グラウディシア騎士団には信仰厚く強力な聖痕者たちが集っていること」あたりは紛れもない真実であるということだ。まさしくＱＢのように「自分にとって都合のいいことだけを喋りグラウディシア騎士団に誘う」のである。この手口はスターウォーズのパルパティーン議員にも似ている。
もっとも、そのサイモンの命運も、先日発表されたシナリオにおいて尽きた。残されたダイアナ枢機卿率いるハイデルランド分団は今後どのように変わっていくのか、何を目指すのか。それはまだわからない。
