Deadman’s Word

神様のメモ帳 1 (電撃コミックス)


 7月からアニメ化されるという電撃文庫レーベルのライトノベル

 1巻の冒頭をちょっと読んだ記憶しかなかったのだけど、別の作品を探しに本屋にいったらコミカライズ版が並んでいたので思わず衝動買いする。

 ──あれ? ──おや?
 ストーリー展開が見覚えのあるそれとまったく違うような。ヒロインはどこにいった?

 浮かんだ疑問に耐え切れず、思わず小説の方も6巻ぶっ通しで読んでしまった。
 以下ネタバレあり。











 1巻冒頭を読んだ私がヒロインと認識していたのは彩夏だった。もちろんこの作品の主たるヒロインは表紙を見たってアリスなんだろうけど、なんというか非日常っぽかったアリスとその仲間たちに比べて日常側の代表が彩夏かなと勝手に思っていた。

 いや、まさか1巻も半ばというところであんなことになっていたとは思わなかった。

 実はコミカライズ版は1巻で起こったことの一部を「回想」するだけで、ストーリーとしては2巻で起きた事件が題材になっている。私が感じた違和感はそのせいだ。6巻ぶっ通しで読めてしまったくらいで、面白い作品だった。ライトノベルだけどハーレムものではなくて恋愛要素は薄い。主人公にはジゴロの才能があると言われてるけど女性に迫られるシーンとかはほとんどなくて、男性キャラが活躍するシーンの方が多い(コミック版は女性キャラの登場シーンが増えてるかも)。
 ただ、かなり重い話が多いので、アニメ化するとなると5巻の短編集くらいのノリになりそうだ。
 派手な能力バトルとかがあるわけでもなく萌えキャラがわんさとでるわけでもないので、絵的に映えるのはアリスくらいなものか……まぁ、Gothicみたいに「Q.神様のメモ帳面白かった? A.アリスが可愛かった」とかそんな感じになる可能性は高そうだ。

 いずれにしても、映像化が楽しみな作品の一つとして自分のメモ帳にはピックアップしておこう。


神様のメモ帳 (電撃文庫)


 ところで一言言いたいのだが、様々なメディアで「ドクターペッパーが好き」という人物が軒並み変人扱いされるのは何故なのだろう。あれ美味しいじゃないか。私は大好きなんだが……(笑)。