これは素晴らしい記事だ

ゲームから”美少女”が消える日 〜GamerGate参加者が語る欧米社会の今〜


 ついつい読み耽ってしまったが、時間をかけた価値はあった。筆者のいうとおり、私はゾエ・クイン氏の騒動も、ドラゴンズクラウンの騒動も、ストリートファイタ−5の騒動も知っていたが、それらを線で繋ぐことはできていなかったし、アニタ・サキージアンなる人物のことも全く知らなかった。なるほどこういうムーブメントが存在するのであれば、一見突拍子もなく見える一つ一つの事象も、なぜ発生したのか納得できる。
 海外に乗り込もうとしている日本のメーカーは、こういった事情にどれだけ精通しているのだろう。向けられる悪意や曝されているリスクに対してあまりにも無防備なまま、巨大なビジネスに携わろうとしているように見える。金の動くところにハゲタカも寄ってくるのだ。ハードウェアを売っている間はまだいい。ハードウェアは文化を容れる器にはなり得るが、中身ではない。しかしゲームは文化そのものだ。機械を売るようにはいかない。