悪いけど

第57回「ゲーム実況っていいよね。」

 実際ゲーム実況を見たことのない人は,「他人がゲームをやって楽しんでいるのを見てるだけって,何が楽しいんだ?」って思いますよね。ネタバレにもなるしさ。
 だけど,実況動画を見るたびに思い出すんですよ。小学校の頃の友達の家を。当時はもちろんファミコンですよね。スポーツがまったくできない自分が友達の家に遊びに行くとやることは一つ,ファミコンでした。
 友達のお母さんにお菓子を出してもらって,4〜5人でファミコンをするんですよね。だけど今みたいに3人以上のマルチプレイができるわけでもないから,誰か1人がプレイする姿をただただ後ろで見ているだけなんですよ。それでああだこうだ言うのが本当に楽しくてねえ。1人用のゲームだって,みんなで共有できていたんですよ。


 私が実況を見ない理由が端的に書かれていたので取り上げてみた。
 まず「友達と赤の他人を同列に語っていいのか?」というのが一つ。
 次に、私は他人がゲーセンで遊んでるのを後ろで見ているのも嫌いじゃないけど、実況は受け付けない。理由は一つで素人の喋りが下手でいたたまれないから。某超有名実況の人の動画とか試しに見てみたが、それですら「ああ、プロって偉大なんだなぁ」と痛感させられる。ゆっくり実況とか字幕での説明なら普通に見れたりするんで、純粋に声だけの問題なんだろう。踊ってみたや歌ってみたを見ないのも同様だ。
 羨む? ご冗談を。「偉大な才能」や「弛まぬ努力の成果」なら羨ましいけれど、ね。