クリスマスだし(関係ない)

ガールズ&パンツァー博覧会、明日より開幕!


 東京では12月しかやらないみたいだし、最終章面白かったので、その一環だと思って覗いてみた。

 最初、12時くらいに会場に着いたら、入場待ちの物凄い長蛇の列が。イベントホールの外側をぐるっと半周した待機列が建物の外にまで伸びていた。これは一度腹ごしらえしないと(後述)、と思い、一旦会場の外へ。食事をして戻ってくると、列はほぼ捌けていた(捌けてなければ何時間待ちなのか確認するつもりだった)。



 上のリンクを見ていたので音声ガイドをどちらにするか迷ったものの、無難にみほ・まほのガイドにした。ちなみにこの音声ガイドは、システムはドラクエ展の方が上だった。ドラクエの音声ガイドは、特定の展示物の前に来ると自動でそれを感知して喋るシステム、イヤホンにも対応していた。このイヤホンのために、同行者の呼びかけが聞こえなかったりしたこともあるが。対してガルパンは、展示物に表示された番号を自分でプッシュして、流れる音声を聞くタイプ。早送りや一時停止ボタンもあり「これってトランシーバー型の筐体にソリッドオーディオを詰め込んでるだけなのでは」と思ったりした。イヤホンもなく、携帯電話のように耳に近づけて聞くタイプなので、他の客のガイド音声が漏れて聞こえてきたりもした。ただし、内容については……これも後述する。

 原画については、あくまでも抜粋だったけど、要所要所は押さえられてる感じ。「私、戦車道、やります!」とか「いやもうダメだよ柚ちゃああん」とかあんこう踊りのシーンとか。それとまぁ、あれだ。TV版の車長を決めるシーン(風呂)とか、劇場版のエキシビションが終わった後のシーン(風呂)。ついつい見てしまったけど、やっぱり「元々描かれてない」っていうのがよくわかった。健全作品だなぁ……。



 なお、撮影が許可されていたのは上のエントランスの部分と、この戦車のところと、あとリンク先にもあるパンツァージャケットのところのみである。この戦車で記念写真を撮るのはかなり勇気が要りそうだが……(見ている間では誰もいなかった)。
 展示コーナーを過ぎると物販コーナー。これがとんでもない列になっていた。元から何かを買って帰るつもりはなかったものの、あの列を見たら買う気があっても躊躇しそうだ。ちなみに、あれば買おうかと思っていたのは2018年のカレンダーか、各学校のエンブレムをあしらったスマホケースだったが、カレンダーはいわゆる31枚しかない日めくりタイプのものしか見当たらず、スマホケースはボコの着ぐるみを着たアリスのものしか残ってなかった。さすがにあれは人前では着けられない(笑)。

 で、隣接する(無料の)情報&カフェコーナーへ。軽食が取れるカフェコーナーがあるのにわざわざ外で食事した理由は簡単だ。上のリンク先の「カフェコーナー」の写真を見れば分かるとおり、よくある会議用の机にパイプ椅子。とてもゆっくり食事できる雰囲気じゃないだろうと察せられたため(そして実際そのとおりだった)だ。あのコーナーは恐らく、友達連れでやってきて、食事しながらグッズを交換したり見せ合ったりするためのコーナーなのだと思われる。よって私には用はなかったわけだが……PS4版のゲーム画面が見れたのは多少なりと収穫だったかもしれない。

 それでは、今回の展示で一番の収穫はなんだったかというと、実は期待していなかった音声ガイドだった。
 以下、ネタバレになるので一応畳みます(博覧会に行く予定がない人のみご覧ください)。














(以下ネタバレあり)


 みほ・まほバージョンなので当たり障りのないことしか喋らないだろうと思っていたが、まほから見た大洗に対するコメントが面白かった。冒頭から、作中にもあった「大洗で戦車道をやっているとは思わなかった」というコメント。つまり、まほは作中のシーンで、特に他意はなく本当にそうとしか感じていなかったことが読み取れる。

 そして、一番面白かったのがプラウダ高校との試合の解説の部分。

 みほが「この試合で負けたら廃校になると明かされて……」と、経緯を述懐。まほが「だから踊って士気を高めたのか。いきなり踊り出したので意味がわからなかったが、ようやく意味がわかったぞ」とコメントする。映像はないがあればうんうん頷いていただろう。
 するとみほが驚愕する。「お姉ちゃん、あのあんこう踊り見てたの!?」。まほが困惑した様子で「ああ、お母さん(「母上」でもなく「お母様」でもなく「お母さん」)と一緒に観客席で……」というと、みほはさらに驚愕&悲哀に満ちた声で「お母さんまでぇ!?」。まほがさらに困惑し「ああ、そうだが……みほ、どうかしたのか」と声を掛けると、みほは諦めたように「ううん、なんでもない……」。

 いやこれ最高ですわ。

 まほはやっぱり冷徹でもなければ酷薄でもなく、ただ真面目なだけで、しかも天然入ってるということまではっきりわかる。あの踊りを見ているときのまほの表情は無表情だが、もし内心の台詞があれば、このガイドにあるとおり「何故いきなり踊りだすんだ……?」なのだろう。しかも、隣の母親の苦虫を噛み潰したような表情にも、まるで気付いていなかったとみえる。みほがクソデカため息をつきたくなっても無理はない(笑)。
 しかし、みほはみほで、あのあんこう踊りはオーロラビジョンででっかく中継されていたわけで、もし仮に会場にはいなかったとしても、まほやしほがそれを目にしていないと考えるのは楽観的にすぎる。要するにこの姉妹、両方とも戦車道以外のことについてはポンコツなのだ(笑)。