これはかなりダメな予感

スペシャルボタンが鍵を握る、「DEAD OR ALIVE 6」新堀プロデューサーインタビュー


 どこぞでポリコレ棒でぶっ叩かれまくったせいか、乳揺れがなくなったという話だけは聞いていた。ただまぁ、私が元々魅力を感じていたのは「駆け引き」の要素であって、胸が揺れようが揺れまいが、どうせ対戦中にそんなところ見てる余裕はないので気にしていなかった。しかし、このインタビュー見たらかなりアカン気がしてきた。

 今回のPVでは霞の衣装が大きく替わったのは、新堀氏の「アメコミ好き」が影響しているという。その上で“戦う女性”を考え、最新のゲームエンジンで描いた姿だという。衣装としては“バトルスーツ”の意味合いが強く、プロテクターなど、今の戦闘用のスーツはこうなのではないか、といった解釈にこだわっているとのことだ。


 アメコミの女性キャラのコスチュームってぶっちゃけセンスないと思うんだが……。みんなピチピチのスーツばっかりじゃん。新作ではみんなブラックウィドウみたいになるってこと?
 例えばKOFマチュアとか神楽ちづるは、露出もないし胸も揺れないしパンチラもしないけど、美しくて格好いい。右も左もボディスーツじゃ、つまらないことこの上ない。
 といっても、コスチュームの話だけなら特に取り上げもしなかっただろう。問題はこの次だ。

 そして本作の大きな特徴である「スペシャルボタン」だ。このボタンは3すくみに新たに加わる要素だという。このボタンは敵の隙を突いたとき、このボタンを連打するだけで大ダメージを与えられる。それは「初心者のための入り口」として用意したものだ。スペシャルボタンだけで派手な技が出て、敵を吹っ飛ばしステージ破壊の演出も見れる。

4wayでは中段の攻撃がパンチの場合はレバーの後ろ、キックの場合は前とにレバーを倒して対応することで、より相手の攻撃への読みを深くしている。


 「「DOA」シリーズは「打撃」、「投げ」、「ホールド」の3すくみが基本となっている。打撃はホールドで返せて、ホールドは投げに弱い。」と言っておきながらこれ……?
 DOAの対戦にしても動画にしても、見てて「ホールドが強すぎる」(待ちが強い)って場面はあまり見かけない。つまり、この3すくみは「打撃」に偏っていると私は思っている。そこにさらにホールドで読みが必要になり、打撃にスペシャルが加わるということは、この偏りがさらに酷くなるということだ。DOAの技の発生スピードは、見てから対応できるような速さではない。聞いてる限りではスト3みたいな上級者以外お断りバランスになる未来しか見えない。
 この3すくみの要素、例えばソウルキャリバーなんかでも「縦切り、横切り、8WAYRUN」みたいに成立させようと頑張っているものの、バランスを取るのは難しい。その中でもDOAは比較的よくできていたと思っていたのだが……。


 もちろん、実物を触ってみないとなんとも言えない。言えないが「ダメージ表現は龍虎の拳2で失敗しただろ」とか、なんか不吉な要素ばかり見えてくるというのが正直な心境である。