ごめんなさい、予想外れました

輝かしき繁栄の闇に潜む人ならざるモノたち

世界の反対側――ジ・アザーサイド
『ジ・アザーサイド』は『トーキョーN◎VA THE AXLERATION』のサプリメントである。
トーキョーN◎VA』の舞台であるニューロエイジ。その発達したテクノロジーによる輝かしい繁栄の裏には、深い闇の領域がある。
そこは魔法や人狼といった超常の存在“アストラル"、新たなる人類“ヒルコ"、作られし道具“クロガネ"といった、人ならざるモノたちの世界だ。
本書ではニューロエイジにおける、人と人ならざるモノたちの関わりについて解説している。

新たなスタイル――マイナスナンバー
本書では、新たなスタイルとして“マイナスナンバー"5つを掲載。
さらにマイナスナンバー以外に新たなデータとしてスタイル技能が150個以上、アウトフィットが200個以上が追加され、『トーキョーN◎VA』はより過激に進化する。
これらのデータを使いこなし、加速するアクトを生き残れ。


 基本ルールで意味ありげに「マキナ」なんて単語が追加されたから、てっきり新スタイルの名前だと思ったのに……これを見る限り、新スタイルは「クロガネ」で、説明を見る限りだとAIはもちろん、アルシャードガイアのマシンヘッドやヴァルキリー、ブレカナのディアボルス、今までのNOVAでいったらクロイツェルみたいな「魔器の一族」を内包するスタイルになりそうな予感。ディアボルススキーとしては大歓迎だけど、これだと魔器の一族はなくなるんだろうか。

シェルリィ(フルアーマーバージョン)


 もう追加クラスに「オーヴァーランダー」とか作っちゃえばいいんじゃないかな!
 カーロスのコンバート特技「カミワザ」に力強く「戦闘行為は使用不可」とか書かれてて吹いた(笑)。確かにカゼ、フェイト、レッガーだけどさぁ……一応レッガーは社会戦攻撃のダメージ打ち消せるよ? あ、でもアルディオンに社会戦導入してピアニィ王女だとかナヴァールだとかが抹殺ダメージの攻撃バリバリ仕掛けてくるとか目も当てられないことになるんでやっぱりいいや(笑)。

 今回の企画を聞いて、『AL2』のスタッフが「せっかく『AL2』になって、綺麗なシェルリィが戻ってきたのに、また田中天版シェルリィに逆戻りですか」とションボリしてるんだよ(一同爆笑)。


 その気持ちよくわかります(笑)。
 しかし、夢幻のきらめきリプレイとか今でも覚えてる人いるんだろうか……。

史実とは無関係


 とりあえず、史実ネタを絡めたストーリーにしなかったことは高く評価する。築地さんの作品としてみると「無難にまとめたなぁ」という印象だ。なんとなくまぶらほのMMM(もっともっとメイドさん)のエピソードを髣髴とさせる。青葉とかをB組のキャラっぽく味付けすることもできたとは思うけど、さすがに版権作品であそこまでぶっ飛んだキャラは出せなかったのだろう。
 提督視点ではなくて艦娘視点の話なんだけど、自分の中ではアンソロジーと同様「隣の鎮守府は面白そうだなぁ」という整理。やっぱり自分が想像してる艦娘の性格とかとはかなり違いがあるし。特に主人公の陽炎は……私が想像してた性格とはかなり違ってた。
 また、設定資料的な面からみるといろいろな発見がある。例えば

「装備の口径は実際の口径ではなくイメージを表しているだけ(つまり艦娘は人間サイズ)」
「艦娘は装備を外すと本当にただの人間で、刑務所に入ることもある」
「装備を持ち逃げする艦娘もいる」
「艦娘同士の他に普通に人間の女の子の友達がいる」
「艦種は適性検査で選ばれる(その際CG画像とかヘッドギアという用語も出てきたのでコンピュータも存在する世界)」
「食事と入浴と就寝時以外は装備は外さない」
「与えられている装備の砲身の向きなどは、基本的にイラストの状態のまま固定されている」
「艦娘は足に履いている靴のような装備(主機)で浮力を得、海面上をスケートのように滑って航行する。これを破壊されると沈む」
「背中に背負っているものが動力装置」
「艦娘が着ているものはただの服に見えるが装甲効果のある装備。ただし他人の物を使うと装甲効果が消えてただの服と同じになる」
「艦娘同士は戦闘中マイクで会話している」
スマートフォンも携帯電話も存在するが艦娘は機密上の問題から使用を許されず、支給された万年筆を使い手紙で連絡する」
「艦娘同士は洋上で装備を使って殴り合いの喧嘩をする」
「広島カープが存在する」

 エトセトラ、エトセトラ。
 特に「魚雷は目視で避けれる」というのは意外だった。確かに実際の軍艦と違って命令伝達のラグとかないわけで、移動速度が速ければ避けるのも無理ではないのかもしれないが。なんかこの世界設定だと、実ゲーム上と違って、ガンダムのファンネルよろしく艦載機飛ばしまくる空母が最強になりそうな気がする。

 ああ、そうだ。大事な設定を忘れていた。

「朝食は麦交じりのご飯に里芋の味噌汁、茄子の塩漬けと海苔の佃煮。資源をそのままバクバクやってるわけではない」(その割には何故か赤城さんの大食い設定がそのままなのだが……)