Intel、IFAで発表が相次ぐUltrabookの特徴を解説


 ウルトラブックって、ネットブックの上位規格……というか、時代遅れになったネットブックの制約を時流に合わせて見直したものかと勝手に思ってたんだけど違うんだね。この記事とこの前の記事をよく読んでも、ウルトラブックがどんな規格のマシンかよくわからなかった(「これまでにないほど薄く、長時間のバッテリ駆動が可能で、応答性が圧倒的に優れ、より高次元のビジュアル体験ができ、高いセキュリティを確保したノートブックPC」っていうのは定義かもしれないけど規格じゃないよね)んでいろいろ調べていたら、重要なことに気がついた。
 どうやら私が今までネットブックの規格だと思っていたこれは、ネットブックではなくてULCPCという別の規格だったらしい。


ディスプレイ10.2インチ以下、タッチパネル不可
メインメモリー1Gバイト以下
CPUはAtomなど特定の低速シングルコア製品
内蔵HDD容量80Gバイト以下

しかしこの要件では最新のパソコン製品との格差が大き過ぎ、指定が厳しすぎるとの声から、後に以下の要件に拡張された。

ディスプレイ14.1インチ以下でタッチパネル対応も可
ハードディスク容量160Gバイト以下ないしSSD16Gバイト以下


 ネットブックとULCPCは、重なることはあっても同じ規格ではないということのようだ。まぁそもそも、ネットブックが爆発的に売れてノートPCというジャンルで一定のシェアを占めるようになってから、ノートPC全体の価格が昔に比べて下落傾向にあるから、ネットブックの後継規格というものにこだわる必要性は減ってきているのかもしれない。本当は、低価格帯用の規格とそれ以外の規格ははっきりと分かれている方が、高価格帯でも低価格帯でも値段の叩き合いになるよりはメーカーによってプラスなのではないかと思うけれども。
 薄型ノートPCが大好物な身としては、インテルがそういう方向で製品を開発してくれるのは非常にありがたい話だ。